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陰虚とは?原因・症状(ほてり・盗汗)・血虚との違いまとめいんきょ / Yin Deficiency

陰虚(いんきょ)は、体の中の「潤い」や「冷やす力」=陰が不足した状態で、一言でいえば「乾き+熱」の証です。潤いが減ってカラカラになると熱を冷ます力が弱まり、体の内側に熱がこもって、ほてり・寝汗・のどの渇きなどのサインが現れます。このページでは、陰虚の原因(疲労・睡眠不足・加齢など5つ)、主な症状、体の中のイメージ、そして国試で頻出の血虚との違い(熱の有無)まで、スライドの内容を全てテキストで解説します。

陰虚|陰虚 1
読み方いんきょ
分類八綱弁証(虚実・寒熱)/虚証・熱証(虚熱)
本質潤い・冷やす力(陰)の不足=乾き+熱
主な原因長期間の疲労・睡眠不足・加齢・発熱や消耗性の病気・ストレス
代表症状ほてり・のぼせ、寝汗、のどの渇き、口や肌の乾燥、手足の熱、イライラ・不安感
舌の特徴舌が赤く、苔が少ない
対比される証血虚(熱がない点で区別)

陰虚とは?潤い・冷やす力の不足

陰虚とは、体の中の「潤い」や「冷やす力」が不足した状態のことです。体の中が「乾いて熱を持つ」状態と表現されます。

正常な状態(陰が十分)では、潤いがあって体を冷やしています。水がたっぷりある池のように、潤いがある状態です。これに対して陰虚(陰が不足)では、潤いが不足して熱がこもります。水が減ってカラカラになった池のイメージです。

陰虚とは?潤い・冷やす力の不足で体が乾いて熱を持つ状態
陰虚とは?潤い・冷やす力の不足で体が乾いて熱を持つ状態

陰虚の原因(原因病機)

体の「潤い」や「冷やす力」が不足する原因は主に5つあります。陰を消耗すると、体が乾いて熱がこもり、陰虚になります。これらが重なると陰虚になりやすくなります。

ポイント:陰は一度減ると戻りにくいため、日頃から「休むこと」「潤すこと」がとても大切です。

原因解説
① 長期間の疲労無理を続けて、体の潤いとエネルギーを消耗してしまう。がんばりすぎは陰を減らす
② 睡眠不足寝る時間が足りないと、体の回復ができず、陰が不足する。夜ふかし・寝不足は大敵
③ 加齢年齢とともに、体の潤いや冷やす力は自然と減っていく
④ 発熱・消耗性の病気熱が続いたり、病気で体力を消耗すると、陰も大きく減る。熱で体の水分がどんどん減る
⑤ ストレス・精神的な緊張イライラや心配ごとが続くと、気を消耗し、結果的に陰も減ってしまう。心のストレスも陰を傷つける
陰虚の5つの原因:疲労・睡眠不足・加齢・発熱・ストレス
陰虚の5つの原因:疲労・睡眠不足・加齢・発熱・ストレス

陰虚のサイン(主な症状)

体が乾いて熱を持つと、次のようなサインが現れます。当てはまるものが多いほど、陰虚の可能性が高くなります。これらはすべて「乾き」と「熱」が原因で起こるサインです。

国試での重要ポイント:

症状内容
① ほてり・のぼせ顔や体が熱っぽく、ほてりを感じる。夕方や夜に強くなることが多い
② 寝汗(盗汗)寝ている間に汗をかき、起きると汗でびっしょり。汗をかいて疲れやすい
③ のどの渇きのどが乾いて、水分を欲してやまない。冷たい水を欲することが多い
④ 口や肌の乾燥口が乾く、唇や肌がカサカサする。潤いが足りずカラカラに
⑤ 手足や体が熱い手のひら・足の裏・胸などが熱っぽい。体の内側から熱がこもるイメージ
⑥ イライラ・不安感ちょっとしたことでイライラしたり、落ち着かない。心も落ち着かずイライラしやすい
陰虚の6つのサイン:ほてり・寝汗・のどの渇き・乾燥・手足の熱・イライラ
陰虚の6つのサイン:ほてり・寝汗・のどの渇き・乾燥・手足の熱・イライラ

体の中のイメージ:カラカラ+内側が熱い

体の中では「水(陰)=潤い・冷やす力」と「火=熱・活動エネルギー」がバランスをとっています。

流れで覚えると、①潤い(陰)が減る=カラカラに → ②熱を冷ます力が弱くなる → ③体の内側に熱がこもってしまう、となります。「水(陰)が減って火(熱)が強くなる=陰虚(カラカラで熱い)」というイメージです。

よくある例え:鍋の水が減ると、火が強くなり焦げつくのと同じで、体の中も潤いが減ると熱が強くなってトラブルが起こりやすくなります。陰虚は「乾き+熱」がポイント。潤いを守って、内側の熱をためないことが大切です。

体の中のイメージ:水(陰)が減ると火(熱)が強まる=陰虚
体の中のイメージ:水(陰)が減ると火(熱)が強まる=陰虚

血虚との違い:ポイントは「熱があるかどうか」

血虚(けっきょ)と陰虚は、どちらも「るいそう(痩せ)」になりますが、特徴が違うため区別が必要です。ポイントは「熱があるかどうか」です。

覚え方のコツ:血虚は「足りない=冷えやすい」(栄養や血が足りないイメージ)、陰虚は「乾き+熱=ほてる」(潤いが減って熱がこもるイメージ)。まとめると、血虚と陰虚はどちらも「るいそう」になるが、熱があるのが陰虚。ポイントは「熱の有無」です。

比較ポイント血虚(けっきょ)陰虚(いんきょ)
原因血の不足・栄養不足潤い(陰)の不足
性質うるおい不足(熱は少ない)うるおい不足+内側に熱がこもる
体感冷えやすい・疲れやすいほてり・のぼせ・熱っぽい
主な症状めまい・動悸・顔色不良・しびれなどほてり・寝汗・のどの渇き・イライラなど
舌の特徴淡い・薄い赤い・少ない苔
ポイント栄養や血を補うことが大切潤いを補い、内側の熱を冷ますことが大切
血虚と陰虚の違い比較表:区別のポイントは「熱の有無」
血虚と陰虚の違い比較表:区別のポイントは「熱の有無」

陰虚まとめ:陰虚=乾き+熱

国試での最重要ポイントは「陰虚=乾き+熱」の状態であることです。潤いが不足して体の内側に熱がこもる状態で、夜になると悪化しやすいのが特徴です。

血虚との違い(まとめ):血虚=乾き(栄養不足)で、冷えやすい・めまい・立ちくらみ・顔色が悪い・爪が割れやすい・月経量が少ない・遅れる、乾いているが熱は少ない。陰虚=乾き+熱で、ほてり・寝汗がある・のどの渇き・口や肌の乾燥・手足が熱い・イライラ・便秘・舌が赤く少ない苔、乾きに加えて熱がある。

よくあるパターン(臨床メモ):

国試での超重要ワード:陰虚=乾き+熱(ほてり・寝汗・のどの渇き)。夜に悪化する=陰虚を疑う!

陰虚まとめ:乾き+熱。夜に悪化する=陰虚を疑う
陰虚まとめ:乾き+熱。夜に悪化する=陰虚を疑う
国試ポイント
① 陰虚=「乾き+熱」の状態。潤い(陰)が不足して熱を冷ます力が弱まり、体の内側に熱がこもる(虚熱)
② 代表症状はほてり・のぼせ、寝汗(盗汗)、のどの渇き、手足のほてり、舌が赤く苔が少ない。夜に悪化しやすいのが特徴
③ 血虚との鑑別は「熱の有無」。どちらも「るいそう」になるが、熱があるのが陰虚、冷えやすいのが血虚
📖 陰虚をスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習