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ハンチントン舞踏病
ハンチントン舞踏病の病態・症状・診断・治療はんちんとんぶとうびょう
ハンチントン舞踏病は、常染色体優性遺伝 をとる進行性の神経変性疾患です。線条体(尾状核・被殻)の神経細胞変性 を病因とし、多くは30〜50代に発症します。舞踏運動などの不随意運動・精神症状・認知機能低下 を三主徴とするのが特徴です。
読み方 はんちんとんぶとうびょう
分類 進行性の神経変性疾患(錐体外路疾患)
遺伝形式 常染色体優性遺伝
主な病変部位 線条体(尾状核・被殻)/大脳皮質
好発年齢 30〜50代(成人発症が中心)
頻度 日本ではまれ(10万人あたり約0.38人・欧米の約1/10)
主な症状 舞踏運動などの不随意運動・精神症状・認知機能低下
検査・診断 家族歴・神経症候の評価・MRI/CT・遺伝子診断
治療 対症療法が中心(進行性で根治療法はない)
ハンチントン舞踏病とは(遺伝形式・疫学)
ハンチントン舞踏病は、常染色体優性遺伝 をとる進行性の神経変性疾患です。多くは30〜50代 で発症する成人発症型で、時間とともに症状が進行していきます。
遺伝形式 :常染色体優性遺伝発症年齢 :30〜50代に多く、成人発症が中心頻度 :日本ではまれな疾患で、10万人あたり約0.38人。欧米(欧州・米国とも10万人あたり約3〜5人)の約10分の1と少ない
30〜50代の成人発症が中心
病因・病変部位(線条体と大脳皮質の変性)
病因として最も重要なのが、線条体(基底核の一部=尾状核・被殻)の神経細胞変性 です。とくに線条体の小型神経細胞の変性 が重要とされます。
線条体(尾状核・被殻) の神経細胞が変性する病因として線条体の小型神経細胞の変性 が重要である 進行に伴い大脳皮質 も変性し、気分・行動・考え方といった精神面の変化に関与する
線条体(尾状核・被殻)の神経細胞変性が病因の中心
三主徴(不随意運動・精神症状・認知機能低下)
ハンチントン舞踏病では、次の3つの主要症状 が病像となります。
舞踏病(不随意運動) :不随意な動きが生じる。舞踏病様運動が特徴で、しかめ面・舌の不随意運動・肩すくめなどがみられる精神症状 :気分・行動の変化。進行すると性格変化・易刺激性・易怒性などがみられ、専門的な対応が必要となる認知機能低下 :記憶・判断力の低下
主要症状 内容・具体例
舞踏病(不随意運動) 不随意な動き・舞踏病様運動、しかめ面・舌の不随意運動・肩すくめ
精神症状 気分・行動の変化、性格変化・易刺激性・易怒性
認知機能低下 記憶・判断の低下
舞踏病・精神症状・認知機能低下が主要な病像
診断のポイント
診断は、神経症候・家族歴・画像所見・遺伝子診断 をもとに多角的に行います。
家族歴 :常染色体優性遺伝のため家族歴が重要な手がかりとなる神経症候の評価 :不随意運動・精神症状・認知機能低下などを評価画像所見(MRI・CT) :線条体(尾状核)の萎縮などを確認遺伝子診断 :確定診断に用いられる
家族歴・MRI/CT・遺伝子診断・神経症候の評価で診断
治療と予後
根治療法はなく、治療は対症療法が中心 です。症状のコントロールと生活面の環境調整を組み合わせます。
症状コントロール :不随意運動・精神症状・睡眠や不安への対応環境調整 :生活環境の工夫・家族のサポート・多職種連携予後 :進行性の経過をとり、時間とともに症状は進行するため、継続的な支援が大切
対症療法と環境調整が中心。進行性の予後
国試ポイント
① 遺伝形式は常染色体優性遺伝
② 病因は線条体(尾状核・被殻)の神経細胞変性、とくに小型神経細胞の変性が重要
③ 三主徴は舞踏運動などの不随意運動・精神症状・認知機能低下
④ 30〜50代の成人発症が中心で進行性
⑤ 不随意運動としてしかめ面・舌の不随意運動などの舞踏病様運動がみられる
⑥ 治療は対症療法が中心で根治療法はない
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