発声とは声を出す運動機能のひとつで、主な発声器官は喉頭です。喉頭でつくられた声は咽頭・口腔・鼻腔で修飾されて聞き取りやすい音になります。一方、言語は学習によって可能になる高次神経機能で、大脳皮質連合野の言語中枢がことばの理解・会話・書字を支えます。
| 読み方 | はっせいとげんご |
|---|---|
| 定義(発声) | 声帯を振動させて声を出す運動機能のひとつ |
| 定義(言語) | 音声を意味のある言葉として理解・表現する高次神経機能(学習によって獲得) |
| 担当する器官 | 発声=喉頭(声帯・声門裂)/言語=大脳皮質連合野の言語中枢 |
| 声の修飾 | 咽頭・口腔・鼻腔で修飾され聞き取りやすくなる |
| 声門の構成 | 声門=声帯+声門裂(左右の声帯の間のすき間) |
| 声の性質 | 高さ=声帯の振動数/大きさ=振動の振幅 |
| 言語中枢 | ブローカ野(運動性言語中枢)・ウェルニッケ野(感覚性言語中枢)・角回(読み書きに関与) |
| 国試での狙われ方 | 発声=運動機能/言語=高次神経機能の区別、呼吸時と発声時の声帯・声門裂の状態、高さ=振動数・大きさ=振幅の入れ替え |
発声は声を出す運動機能のひとつです。ヒトの主な発声器官は喉頭で、喉頭でつくられた音が、その先の管腔で修飾されて「聞き取りやすい声」になります。
声の通り道の順番は 喉頭 → 咽頭 → 口腔 → 鼻腔 です。「喉頭で声をつくり、咽頭・口腔・鼻腔で声を整える」と覚えます。
| 部位 | はたらき |
|---|---|
| 喉頭 | 声帯の振動で声(音源)をつくる主な発声器官 |
| 咽頭 | 声を共鳴させ修飾する |
| 口腔 | 構音・共鳴で声を修飾する |
| 鼻腔 | 共鳴により声を修飾する |
喉頭を上から見ると、左右に声帯があり、その間にすき間があります。このすき間が声門裂、そして声帯と声門裂を合わせた全体が声門です。
「すき間が声門裂、全体が声門」——用語の入れ替え問題が出やすいポイントです。
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| 声帯 | 左右一対のヒダ。呼気で振動して音をつくる |
| 声門裂 | 左右の声帯の間のすき間 |
| 声門 | 声帯+声門裂の全体 |
声帯と声門裂の状態は、呼吸のときと声を出すときで変化します。ここは国試頻出の比較項目です。
流れは 呼気 → 声帯振動 → 音になる。発声は「呼気で声帯をふるわせて音をつくる」と押さえます。
| 項目 | 呼吸時 | 発声時 |
|---|---|---|
| 声帯 | ゆるむ(弛緩) | 緊張する |
| 声門裂 | 少し開いている | 閉じる |
| 呼気の作用 | 気道を通過するだけ | 声帯を振動させて音をつくる |
声の性質は、声帯振動の振動数と振幅で決まります。
「高い声は振動が速い、大きい声は振れ幅が大きい」。高さと大きさを入れ替えた選択肢が定番の引っかけです。
| 声の性質 | 決める要素 | 変化 |
|---|---|---|
| 高さ | 声帯の振動数 | 多い=高い声/少ない=低い声 |
| 大きさ | 振動の振幅 | 大きい=大きい声/小さい=小さい声 |
言語は発声と違い、音声を意味のある言葉として理解・表現するはたらきです。生まれつき備わるのではなく学習によって可能になる高次神経機能である点が重要です。
| 項目 | 発声 | 言語 |
|---|---|---|
| 内容 | 声を出す機能(音声として出す) | 意味のある言葉として理解・表現する |
| 性質 | 運動機能 | 高次神経機能 |
| 獲得 | 運動として行われる | 学習によって可能になる |
| 中枢 | 喉頭を支配する運動系 | 大脳皮質の言語中枢 |
言語は大脳皮質連合野でつくられる高度な機能で、言語に関係する大脳皮質の領域を言語中枢といいます。
場面ごとの流れは次のとおりです。
一発暗記は「言語中枢=理解・会話・書字を支える中枢」です。
| 領域 | 別名 | はたらき |
|---|---|---|
| ブローカ野 | 運動性言語中枢 | 話す(言葉の産出)に関与 |
| ウェルニッケ野 | 感覚性言語中枢 | ことばの理解に関与 |
| 角回 | — | 読み書きに関与 |
スライド最終ページのまとめです。発声は「声帯を震わせて声を出す」/言語は「大脳で意味ある言葉にする」。