半側発汗とは、体の片側(胸部や臀部など)を圧迫すると、圧迫した側の発汗が抑制され、反対側の発汗が促進される現象です。発汗はすべて交感神経が支配し、体温調節にはたらく温熱性発汗の中枢は視床下部、緊張で起こる精神性発汗には大脳皮質が関与します。ここでは汗腺の種類から発汗の分類、半側発汗までを一気に整理します。
| 読み方 | はんそくはっかん |
|---|---|
| 定義 | 身体の片側に圧刺激を加えると、圧迫側の発汗が抑制され、反対側の発汗が促進される現象 |
| 圧刺激を加える部位 | 胸部・臀部(体側の広い皮膚面) |
| 担当する神経・中枢 | 交感神経(発汗神経)/温熱性発汗=視床下部、精神性発汗=大脳皮質 |
| 汗腺の種類 | エクリン腺(全身に分布)・アポクリン腺(主に腋窩・陰部) |
| 発汗の分類 | 温熱性発汗(全身・体温調節)/精神性発汗(手掌・足底に多い・緊張で起こる) |
| 半側発汗の反応 | 圧迫側=発汗↓(抑制)、反対側=発汗↑(促進) |
| 国試での狙われ方 | 圧迫側と反対側どちらが抑制/促進か、発汗の中枢、汗腺の分布部位 |
汗を分泌する腺(汗腺)にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。体温調節にはたらくのは全身に分布するエクリン腺です。
| 汗腺 | 分布 | 開口部・特徴 |
|---|---|---|
| エクリン腺 | 全身に分布 | 皮膚表面に直接開口。体温調節のポイントとなる汗を出す |
| アポクリン腺 | 主に腋窩・陰部 | 毛包に開口する。局所的に分布 |
発汗は交感神経が支配します。交感神経の活動が高まる(交感神経↑)と汗腺が刺激され、発汗が増加(発汗↑)します。中枢は発汗の種類によって異なります。
「交感神経↑ → 汗腺刺激 → 発汗↑」という流れをそのまま覚えておくと確実です。
| 発汗の種類 | 中枢 | きっかけ |
|---|---|---|
| 温熱性発汗 | 視床下部 | 体温の上昇(暑さ・運動) |
| 精神性発汗 | 大脳皮質 | 緊張・ストレス(体温は関係なし) |
国試では2つの発汗の「起こる部位」と「きっかけ」の組み合わせがそのまま出題されます。
| 比較項目 | 温熱性発汗 | 精神性発汗 |
|---|---|---|
| 起こる部位 | 全身に起こる | 手掌・足底に多い |
| 目的・きっかけ | 体温調節(暑さ・運動) | 緊張・ストレス |
| 中枢 | 視床下部 | 大脳皮質 |
半側発汗は、身体の片側に圧刺激(圧迫)を加えたときに発汗に左右差が生じる現象です。ポイントは方向を取り違えないことです。
スライドでは胸部を圧迫した場合、臀部を圧迫した場合のいずれも、圧迫側で発汗↓・反対側で発汗↑となることが示されています。日常でも「横向きに寝ると下になった側の汗が減る」といった形で現れます。
| 圧刺激の部位 | 圧迫側 | 反対側 |
|---|---|---|
| 胸部 | 発汗↓(抑制) | 発汗↑(促進) |
| 臀部 | 発汗↓(抑制) | 発汗↑(促進) |
ここまでの5つを一気に確認しましょう。合言葉は「暑さは全身、緊張は手足、調節は交感神経」です。
| No | 項目 | キーワード |
|---|---|---|
| ① | 汗腺 | エクリン腺(全身)/アポクリン腺(腋窩・陰部) |
| ② | 温熱性発汗 | 暑さ・運動/全身 |
| ③ | 精神性発汗 | 緊張/手掌・足底 |
| ④ | 調節 | 交感神経・視床下部・大脳皮質 |
| ⑤ | 半側発汗 | 圧刺激で左右差(圧迫側↓・反対側↑) |