原発性アルドステロン症は、副腎皮質の球状帯に腺腫・癌・過形成などの病変が生じ、アルドステロンが自律的に過剰分泌される内分泌疾患です。別名コン(Conn)症候群とも呼ばれ、高血圧・低カリウム血症・低レニン血症を特徴とする代表的な二次性高血圧として国試で頻出します。
| 読み方 | げんぱつせいあるどすてろんしょう |
|---|---|
| 別名 | コン(Conn)症候群 |
| 分類 | 副腎皮質ホルモン(アルドステロン)過剰による内分泌疾患・二次性高血圧 |
| 原因病変 | 副腎皮質 球状帯の 腺腫・癌・過形成 |
| 好発 | 20〜40歳代の比較的若い高血圧患者 |
| 頻度 | 高血圧患者の約3〜10%(以前は約0.05%とされていた) |
| 主な症状 | 高血圧・低カリウム血症・多尿・筋力低下 |
| 検査所見 | Na↑ K↓ レニン↓ アルドステロン↑ |
| 治療 | 腫瘍→副腎摘出術/過形成→抗アルドステロン薬 |
原発性アルドステロン症は、副腎皮質の球状帯に腺腫・癌・過形成などの病変が起こり、アルドステロンが過剰に分泌される病気です。別名コン(Conn)症候群と呼ばれます。
過剰なアルドステロンは腎臓でナトリウム(Na)と水の再吸収を高めるため、循環血液量が増加して高血圧の原因になります。同時にカリウム(K)が失われ、以下のような特徴を示します。
近年は診断率の向上により、高血圧患者の約3〜10%を占めると考えられています(以前は約0.05%とされていました)。二次性高血圧の中でも見逃されやすい重要な原因です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 頻度 | 高血圧患者の約3〜10% |
| 以前の推定 | 約0.05% |
| 好発年齢 | 20〜40歳代(比較的若い) |
過剰に分泌されたアルドステロンは、腎臓の遠位尿細管と集合管に作用します。ここでの働きは次のとおりです。
覚え方のポイントは、アルドステロンは「Naをためて、Kをすてる」ホルモン。結果として血圧は上がり、Kは下がるため、低カリウム血性アルカローシスを伴う高血圧が生じます。
循環血液量の増加により、高血圧とともに多尿もみられます。また低カリウム血症(低K)にともなって、さまざまな症状が現れます。
| 区分 | 主な症状 |
|---|---|
| 循環血液量増加による | 高血圧・多尿 |
| 低カリウム血症による | 筋力低下・易疲労感・四肢麻痺・耐糖能異常・テタニー |
血液検査でみられる典型的な所見の組み合わせが診断の鍵です。
ポイントは、原発性であるためフィードバックによりレニンが抑制(低下)する点です。さらにCT・副腎シンチグラフィで副腎の腺腫や機能性腫瘍の局在を確認します。
| 検査項目 | 変化 |
|---|---|
| ナトリウム(Na) | ↑ |
| カリウム(K) | ↓ |
| レニン | ↓(低下) |
| アルドステロン | ↑(上昇) |
治療は原因病変に応じて選択します。
適切な治療により予後は良好とされます。原因に合わせた治療でしっかり改善が期待できます。