顔面痛とは、顔面に起こる疼痛のことで、神経痛のような痛みが多いのが特徴です。国家試験では機能的顔面痛(特発性三叉神経痛が最多)と器質的顔面痛(帯状疱疹が重要)に分けて整理することが最大のポイントになります。ここでは原因分類・臨床症状・鑑別に使う検査・治療までを、スライドに沿ってまとめます。
| 読み方 | がんめんつう |
|---|---|
| 定義 | 顔面に起こる疼痛。神経痛のような痛みが多い |
| 大分類 | 機能的顔面痛 / 器質的顔面痛 |
| 主な原因 | 三叉神経痛、群発頭痛に伴う顔面痛、顔面・眼・耳・副鼻腔・口腔内の炎症、腫瘍 |
| 機能的で最多 | 特発性三叉神経痛 |
| 器質的で重要 | 帯状疱疹による顔面痛 |
| 随伴症状 | 圧痛点・感覚鈍麻・かみ痛み(三叉神経痛)、発疹・水疱・ピリピリ痛(帯状疱疹)、発赤・腫脹(炎症・腫瘍) |
| 検査 | 耳鼻科診察・歯科診察・血液検査・頭部CT・頭部MRI |
| 治療 | 原因疾患の治療。鎮痛薬、頑固な三叉神経痛には神経ブロック |
顔面痛とは、顔面に起こる疼痛のことをいいます。頭痛と並んで頭頸部の主訴として頻度が高く、その多くは神経痛のような痛み(ピリッと走る発作性の痛み)として訴えられます。
単なる機能的な痛みだけでなく、背後に器質的疾患が隠れていることがある点が、臨床でも国試でも重視されます。
顔面痛は、主に次のような機序・原因で起こります。機能的な痛み(神経そのものの痛み)だけでなく、炎症・腫瘍などの器質的疾患でも起こることを必ず押さえてください。
| 原因の系統 | 代表的な病態 | 痛みの特徴 |
|---|---|---|
| 神経性 | 三叉神経痛(特発性が最多) | 発作性・電撃痛、圧痛点あり |
| 血管・頭痛性 | 群発頭痛に伴う顔面痛 | 一側眼窩周囲の激痛、periodicity |
| 感染・炎症性 | 副鼻腔炎、中耳炎、歯性感染、帯状疱疹 | 持続性の鈍痛、発赤・腫脹・発疹を伴う |
| 腫瘍性 | 上顎洞・頭蓋底・咽頭腫瘍など | 進行性に増悪、神経麻痺を伴うことがある |
顔面痛は大きく機能的顔面痛と器質的顔面痛の2つに分けます。この二分法が国家試験での最重要フレームです。
覚え方はシンプルに、「機能的は三叉神経痛、器質的は帯状疱疹」です。
| 分類 | 意味 | 代表疾患 |
|---|---|---|
| 機能的顔面痛 | 明らかな器質的病変を伴わない痛み | 特発性三叉神経痛(最多)、群発頭痛に伴う顔面痛 |
| 器質的顔面痛 | 炎症・感染・腫瘍など病変が存在する痛み | 帯状疱疹(多い)、副鼻腔炎、歯性疾患、腫瘍 |
顔面痛は随伴症状で原因を見分けるのが臨床の基本です。とくに発疹・水疱の有無は決定的な手がかりになります。
| 原因 | 痛みの性状 | 随伴所見 |
|---|---|---|
| 三叉神経痛 | 発作性・電撃痛、かみ痛み | 圧痛点(トリガーポイント)、痛む部位の感覚鈍麻 |
| 帯状疱疹 | ピリピリした痛み | 顔面の発疹、神経走行に一致した水疱 |
| 炎症・腫瘍 | 持続性の痛み | 顔面の発赤、腫脹 |
痛みの性状や発疹の有無で原因が分かることが多いですが、器質的疾患を見逃さないために各種検査を組み合わせます。
問診・視診で絞り込み、必要に応じて画像へ進むという流れを押さえましょう。
治療の原則は原因疾患の治療です。顔面痛そのものを抑えるだけでなく、背景疾患へのアプローチが基本になります。
一発暗記フレーズ:顔がピリッと痛いなら三叉神経/発疹と水疱があれば帯状疱疹/顔面痛は神経・炎症・腫瘍を鑑別!