会陰とは、左右の大腿の間にある骨盤底下部の狭い領域で、体表から触れられる骨盤部として国試でよく出題される。前方の恥骨結合と後方の尾骨の間に位置し、中央には筋肉の集まる会陰腱中心がある。会陰腱中心を境に、前方の尿生殖三角と後方の肛門三角という前後2つの三角形に区分される点が最重要ポイントである。
| 読み方 | えいん(会陰) |
|---|---|
| 位置 | 左右の大腿の間、骨盤底の下部 |
| 前方の指標 | 恥骨結合 |
| 後方の指標 | 尾骨 |
| 中心の構造 | 会陰腱中心(肛門と尿道球〔男性〕/肛門と膣前庭後交連〔女性〕の間) |
| 区分 | 会陰腱中心〜坐骨結節を結ぶ線を境に、前方=尿生殖三角、後方=肛門三角 |
| 骨盤底筋群の主体 | 肛門挙筋(恥骨直腸筋・恥骨尾骨筋・腸骨尾骨筋から構成) |
| 国試での狙われ方 | 会陰腱中心の位置・男女差/尿生殖三角と肛門三角の境界/肛門挙筋の構成筋/坐骨直腸窩と肛門周囲膿瘍の関係が頻出 |
会陰は左右の大腿の間にある狭い領域で、骨盤底の下部に位置する。体表から直接触れることができる骨盤部であり、前方で恥骨結合、後方で尾骨を触知できる点が特徴である。
会陰の中央には会陰腱中心があり、骨盤底筋群が集まる「ハブ」のような支点となる。その位置は男女で異なる。
| 性別 | 会陰腱中心の位置 |
|---|---|
| 男性 | 肛門と尿道球の間 |
| 女性 | 肛門と膣前庭後交連の間 |
会陰腱中心には肛門括約筋や会陰横筋が集まり、骨盤底筋群の安定性を支える重要なポイントとなる。
会陰は会陰腱中心と左右の坐骨結節を結ぶ線を境界として、前後2つの三角形に区分される。国家試験頻出の分類である。
| 区分 | 境界の前後 | 構成 |
|---|---|---|
| 尿生殖三角 | 前方 | 尿生殖隔膜部・尿生殖三角 |
| 肛門三角 | 後方 | 骨盤隔膜部・肛門三角 |
肛門挙筋は骨盤の底にハンモックのように広がり、骨盤内臓を下から支える骨盤底筋群の中心となる筋肉である。
| 構成筋 | 特徴 |
|---|---|
| 恥骨直腸筋 | 左右の筋が中央で合わさり、ハンモック状の構造をつくる |
| 恥骨尾骨筋 | |
| 腸骨尾骨筋 |
主な働きは以下の3つ。
坐骨直腸窩は肛門挙筋の下方にある左右対称のV字状のくぼみで、柔らかい脂肪組織が充満し、クッションのような役割を果たす空間である。
臨床的には、細菌感染がこの脂肪組織の間隙に波及しやすく、肛門周囲膿瘍の好発部位として重要視される。
会陰に関する国試頻出ポイントを一気に整理する。
会陰腱中心を境に、前は尿生殖三角・後ろは肛門三角、という関係を軸に覚えると整理しやすい。