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大腸癌の病態・危険因子・症状・診断・治療をわかりやすく解説だいちょうがん

大腸癌は、大腸の粘膜から発生する悪性腫瘍で、多くは粘膜の腺細胞から発生する腺癌です。近年、日本でも増加しており、特に食生活の欧米化との関連が指摘されています。早期発見・早期治療で治る可能性が高い癌であり、定期的な検査がとても大切です。

大腸癌|大腸癌 1
読み方だいちょうがん
分類大腸粘膜由来の悪性腫瘍。多くは腺細胞から発生する腺癌
主な危険因子高脂肪食・低食物繊維・運動不足・肥満・喫煙・飲酒、大腸ポリープ・潰瘍性大腸炎の既往、家族歴
主症状血便・便秘・下痢・便が細くなる・腹痛・腹部膨満感・貧血・体重減少(初期は無症状のことも)
検査・診断便潜血検査、大腸内視鏡検査(最も重要な検査)、生検(組織検査)、CT検査
合併症腸閉塞(イレウス)・穿孔・出血・転移(特に肝転移が多く、肺やリンパ節にも及ぶことがある)
治療早期癌:内視鏡的切除/進行癌:外科手術が基本で、必要に応じ抗癌剤(化学療法)・放射線治療を併用
予後早期発見できれば予後良好(早期発見で9割以上治ることもある)。進行・転移すると治療が難しく再発リスクも高い
予防食物繊維・野菜をしっかりとる、運動習慣、禁煙、節酒、定期検診の受診

大腸癌とは?危険因子を知ろう

大腸癌は、大腸の粘膜から発生する悪性腫瘍です。多くは粘膜の腺細胞から発生する腺癌であり、近年は食生活の欧米化との関連から日本でも増加が指摘されています。以下のような要因があると発症リスクが高まるとされています。

生活習慣の改善や定期検診によって、これらのリスクを減らすことができるとされています。

主な症状と「便が細くなる」仕組み

初期では症状が少ないこともありますが、進行すると次のような症状がみられます。

「便が細くなる」のは、大腸の内側にできた癌が少しずつ大きくなり、腸の通り道(内腔)が狭くなっていくためです。癌がさらに大きくなって通り道が極端に狭くなったり完全にふさがると、腸閉塞(イレウス)を起こし、強い腹痛・嘔吐・お腹の張りなどの症状が出ます。特に、便に血が混じる・便が細くなる・貧血が続く場合は、大腸癌の可能性があるため早めの受診が勧められます。

大腸癌の危険因子・症状・便が細くなる仕組みのまとめ
大腸癌の危険因子・症状・便が細くなる仕組みのまとめ

診断の流れ

大腸癌の診断では、便潜血検査・大腸内視鏡検査・生検・CT検査などを組み合わせて行います。

大腸癌の診断・治療・合併症・予後・予防のまとめ
大腸癌の診断・治療・合併症・予後・予防のまとめ

治療法(進行度で変わる)

治療は進行度によって変わります。進行度(ステージ)に応じて、最適な治療方法を選択することが重要です。

進行度治療内容
早期癌(がんが粘膜内または浅い層にとどまる)内視鏡で切除できることがある(切除後に治癒することも多い)
進行癌(がんが深い層へ進行している)外科手術(がんの部分とリンパ節を切除)が基本。必要に応じて抗癌剤(化学療法・全身に作用してがん細胞の増殖を抑える)や放射線治療(局所のがん細胞を縮小・制御)を併用する

合併症と予後・予防

大腸癌が進行すると、以下のような合併症が起こることがあります。

合併症内容
腸閉塞(イレウス)腸の通り道がふさがり、腹痛・嘔吐・お腹の張りが起こる
穿孔がんが腸壁を突き破り、腸の内容物が腹腔内にもれる
出血便に血が混じったり、大量に出血することがある
転移特に肝臓への転移が多く、肺やリンパ節にも広がることがある

大腸癌は、早期発見できれば予後が良い癌とされ、早期発見で9割以上が治ることもあります。一方、転移すると治療が難しくなり、再発のリスクも高くなります。定期的な健診や便潜血検査による早期発見が予後を大きく改善するとされています。

日常生活を見直すことで、大腸癌のリスクを減らすことができます。

国試ポイント
① 大腸癌は大腸粘膜由来の悪性腫瘍で、組織型としては多くが腺癌である
② 危険因子には高脂肪食・低食物繊維・運動不足・肥満・喫煙・飲酒、大腸ポリープや潰瘍性大腸炎の既往、家族歴がある
③ 便が細くなるのは、腫瘍の増大により大腸の内腔(通り道)が狭くなるためであり、進行すると腸閉塞(イレウス)を起こしうる
④ 診断で最も重要な検査は大腸内視鏡検査であり、必要に応じ生検を行う
⑤ 治療は進行度により異なり、早期癌は内視鏡的切除、進行癌は外科手術が基本で抗癌剤・放射線治療を併用することがある
⑥ 合併症として腸閉塞・穿孔・出血・転移(特に肝転移が多い)があり、早期発見できれば予後は良好である
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