股関節は大腿骨頭(球)が寛骨臼(臼)にはまり込む臼状関節で、肩関節と同じ球関節の仲間でありながら、寛骨臼が深いぶん体の中で最も安定した関節とされます。関節唇や4つの靭帯、大腿骨頭靭帯による血流など、国試頻出ポイントを整理しました。
| 読み方 | こかんせつ |
|---|---|
| 分類 | 臼状関節(球関節の一種) |
| 構成する骨 | 寛骨(寛骨臼)と大腿骨(大腿骨頭) |
| 安定化構造 | 関節唇(関節窩をさらに深くする) |
| 補強する靭帯 | 大腿骨頭靭帯・腸骨大腿靭帯・恥骨大腿靭帯・坐骨大腿靭帯の4つ |
| 国試での狙われ方 | 股関節=臼状関節/腸骨大腿靭帯=人体最強かつY字靭帯/大腿骨頭靭帯=骨頭への血管/大腿骨頸部骨折で骨頭壊死 |
股関節は大腿骨頭(球)が寛骨臼(臼)にはまり込む構造を持つ関節で、肩関節と同じ球関節の仲間に分類されます。ただし肩関節が「球がくぼみにはまり込む形」で比較的浅いのに対し、股関節は寛骨臼が深いため脱臼しにくく、さらに関節唇が関節窩をさらに深くすることで、体の中で最も安定した関節になっています。
| 関節 | 分類 | 安定性の特徴 |
|---|---|---|
| 肩関節 | 球関節 | 球がくぼみにはまり込む形。可動域は広いが浅く不安定になりやすい |
| 股関節 | 臼状関節(球関節の一種) | 臼が深く球を包み込む形で安定。関節唇がさらに深くする |
股関節の安定性は、周囲を取り巻く4つの靭帯によってさらに高められています。国試ではそれぞれの靭帯が「どの方向を補強するか」「どの靭帯が最強か」がよく問われます。
| 靭帯名 | 補強する部位・特徴 |
|---|---|
| ①大腿骨頭靭帯 | 大腿骨頭と寛骨臼を結ぶ。骨頭への栄養血管が通る |
| ②腸骨大腿靭帯(Y字靭帯) | 股関節前面を補強。人体で最も強い靭帯として国試頻出 |
| ③恥骨大腿靭帯 | 股関節の下方を補強 |
| ④坐骨大腿靭帯 | 股関節の後方を補強 |
大腿骨頭靭帯は大腿骨頭と寛骨臼を結ぶ靭帯であると同時に、骨頭への栄養血管が通る血流路としての役割を持ちます。この血流は加齢や外傷で低下しやすく、国試でも臨床と絡めて出題されるポイントです。
| 状態 | 血流の様子 |
|---|---|
| 正常な状態 | 血流が保たれ、骨頭が元気 |
| 血流低下 | 血流が減少し、骨が弱ってくる |
| 骨頭壊死 | 骨が壊死して、変形や痛みの原因に |
股関節は「臼状関節→関節唇→4つの靭帯→骨頭への血流」の流れで覚えると国試に強くなります。
| 項目 | 覚えるポイント |
|---|---|
| ①股関節 | 臼状関節。関節唇が関節窩を深くして安定性を高める |
| ②腸骨大腿靭帯 | Y字靭帯とも呼ばれる、人体最強の靭帯 |
| ③恥骨大腿靭帯 | 下方を補強 |
| ④坐骨大腿靭帯 | 後方を補強 |
| ⑤大腿骨頭靭帯 | 骨頭への血管が通る。大腿骨頸部骨折で骨頭壊死のリスク |