上肢の関節は、鎖骨と体幹をつなぐ胸鎖関節から、指先のIP関節まで、上肢帯・肩・肘・前腕・手を連結する一連の関節群です。胸鎖関節は上肢と体幹を結ぶ唯一の関節という国試頻出ポイントをはじめ、各関節の分類(球関節・車軸関節・楕円関節・鞍関節・蝶番関節)を正確に覚えることが得点のカギになります。
| 読み方 | じょうしのかんせつ |
|---|---|
| 分類 | 上肢帯の関節(胸鎖関節・肩鎖関節)/肩関節/肘関節(複関節)/橈尺関節/手関節/手指関節 |
| 位置 | 鎖骨〜肩甲骨〜上腕骨〜前腕(橈骨・尺骨)〜手根骨〜指骨 |
| 関節する骨 | 鎖骨・胸骨・肩峰・上腕骨・肩甲骨関節窩・橈骨・尺骨・舟状骨・月状骨・三角骨・大菱形骨・中手骨・指骨 |
| 特徴的な構造 | 肩関節=球関節(関節窩が浅く可動域が広い)、肘関節=腕尺関節・腕橈関節・上橈尺関節からなる複関節、手関節=楕円関節、母指CM関節=鞍関節、IP関節=蝶番関節 |
| 国試での狙われ方 | 各関節の分類(球関節・車軸関節・楕円関節・鞍関節・蝶番関節)と構成骨の組み合わせが頻出。胸鎖関節=上肢と体幹を結ぶ唯一の関節、回旋筋腱板の4筋、回内・回外=橈尺関節、などが定番の暗記ポイント |
上肢帯(鎖骨・肩甲骨)を体幹につなぐ2つの関節です。
| 関節名 | 連結する骨 | 特徴 |
|---|---|---|
| 胸鎖関節 | 鎖骨と胸骨 | 上肢と体幹を結ぶ唯一の関節、挙上・下制・前後運動 |
| 肩鎖関節 | 鎖骨と肩峰 | 肩甲骨の動きを鎖骨に伝える |
肩関節は上腕骨頭+肩甲骨関節窩からなる球関節で、人体で最も可動性が高い関節です。関節窩が浅く関節包がゆるいため広い可動域をもちますが、その分安定性を補う仕組みが備わっています。
| 回旋筋腱板を構成する筋 |
|---|
| 棘上筋 |
| 棘下筋 |
| 小円筋 |
| 肩甲下筋 |
肩関節は広い可動域でさまざまな方向に動きます。国試では運動方向の名称と動きの組み合わせを問われやすいです。
| 運動 | 内容 |
|---|---|
| 挙上・下制 | 肩甲帯を上下に動かす |
| 前方挙上・後方伸展 | 上肢を前方・後方へ挙げる |
| 外転・内転 | 上肢を外側・内側へ動かす |
| 外旋・内旋 | 上腕を軸に外・内へ回す |
| 水平外転 | 水平面での外方への動き |
前腕は橈骨と尺骨の2本の骨から構成され、この2骨は3か所(上橈尺関節・下橈尺関節・前腕骨間膜)で連結しています。上橈尺関節・下橈尺関節はどちらも車軸関節で、この連結によって回内・回外運動が行われます。
| 連結部位 | 関節分類 |
|---|---|
| 上橈尺関節 | 車軸関節 |
| 下橈尺関節 | 車軸関節 |
| 前腕骨間膜 | 骨間の靱帯性連結(安定性を高める) |
手首と指の細かい動きを可能にする関節群です。
| 関節 | 構成骨・分類 | 運動・特徴 |
|---|---|---|
| 手関節 | 橈骨+舟状骨+月状骨+三角骨(楕円関節) | 掌屈・背屈・橈屈・尺屈 |
| MP関節 | 中手骨と指骨(球関節に近い) | 主に屈伸、やや広い可動域 |
| PIP関節 | 中節骨と基節骨(蝶番関節) | 屈伸運動 |
| DIP関節 | 基節骨と末節骨(蝶番関節) | 屈伸運動 |
| 母指CM関節 | 第1中手骨と大菱形骨(鞍関節) | 広い可動域 |
国試対策として、上肢の主要な関節8つとその分類を整理します。
| 関節 | 分類・構成 |
|---|---|
| ①胸鎖関節 | 上肢と体幹を結ぶ唯一の関節 |
| ②肩関節 | 球関節 |
| ③回旋筋腱板 | 棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋 |
| ④肘関節 | 腕尺関節+腕橈関節+上橈尺関節からなる複関節 |
| ⑤回内・回外 | 橈尺関節で行う |
| ⑥手関節 | 楕円関節 |
| ⑦母指CM関節 | 鞍関節 |
| ⑧IP関節 | 蝶番関節 |