鍼刺激は膀胱の蓄尿機能を改善する作用があり、頻尿・過活動膀胱・小児夜尿症に効果的とされます。基本となる神経支配は下腹神経(交感神経)=蓄尿、骨盤神経(副交感神経)=排尿で、「ためるは交感、出すは副交感」と覚えます。鍼は膀胱の過剰な収縮を抑制することで、頻尿を改善します。
| 読み方 | ぼうこうきのうとはり |
|---|---|
| 定義 | 鍼刺激が体性‐内臓反射を介して膀胱の過剰な収縮を抑制し、蓄尿機能を改善する作用機序 |
| 関与する神経 | 下腹神経(交感神経)=蓄尿/骨盤神経(副交感神経)=排尿 |
| 機序の流れ | ①鍼刺激(会陰部・仙骨部・下腹部など)→②膀胱収縮抑制(膀胱の過剰な収縮を抑制)→③頻尿改善 |
| 反射の種類 | 会陰部刺激=脊髄(仙髄)を介する分節性反射(脊髄反射)/仙骨部・下腹部・四肢刺激=脳幹(橋)などの上位中枢を介する反射 |
| 適応 | 頻尿・過活動膀胱・小児夜尿症 |
| 臨床的意義 | 鍼刺激で膀胱を落ち着かせ、排尿回数を減らして生活の質を改善する |
| 国試での狙われ方 | 下腹神経と骨盤神経の役割の入れ替え/会陰部刺激の反射は脊髄(仙髄)性で下腹神経は関与しないという点 |
鍼は膀胱の蓄尿機能を改善します。膀胱が過剰に収縮してしまう状態を鍼刺激で落ち着かせることで、トイレの回数が減り快適になります。
いずれも「鍼刺激で蓄尿機能が改善する」という一本の筋で理解できます。
膀胱機能を理解する土台が排尿の神経支配です。国試では最頻出のため、下の対応を完全に暗記してください。
合言葉は「交感神経でためる、副交感神経で出す」です。
| 神経 | 自律神経の種類 | 膀胱平滑筋への作用 | 機能 |
|---|---|---|---|
| 下腹神経 | 交感神経 | 膀胱平滑筋を弛緩 | 蓄尿(尿をためる) |
| 骨盤神経 | 副交感神経 | 膀胱平滑筋を収縮 | 排尿(尿を出す) |
会陰部・仙骨部・下腹部などへの鍼刺激で頻尿が改善します。その流れは次の3段階で、順序のまま覚えます。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| ① | 会陰部・仙骨部・下腹部などに鍼刺激 |
| ② | 膀胱の過剰な収縮を抑制 |
| ③ | 膀胱が落ち着き、頻尿が改善 |
同じ「膀胱収縮抑制」でも、刺激部位によって介する中枢が違うのが最重要ポイントです。
| 刺激部位 | 介する中枢 | 反射の性質 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 会陰部 | 脊髄(仙髄) | 分節性反射(脊髄反射) | 下腹神経は関与しない |
| 仙骨部・下腹部・四肢 | 脳幹(橋)などの上位中枢 | 上位中枢を介する反射 | より広範囲の調節が可能 |
試験直前はこの3行だけで足ります。
キーフレーズは「ためるは交感、出すは副交感、鍼は膀胱を落ち着かせる!」です。