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前立腺癌の病態・分類・症状・診断・治療ぜんりつせんがん

前立腺癌は前立腺の外腺から発生することが多い癌で、男性のがん罹患者数第1位を占めます。初期はほとんど無症状ですが、進行すると頻尿・排尿困難・血尿などの排尿症状が現れます。直腸診やPSA・PAP・γ-Sm、前立腺生検による診断、そして治療・予後のポイントまで、国試対策として整理しました。

前立腺癌|前立腺癌 1
読み方ぜんりつせんがん
発生部位前立腺の外腺(主に外腺から発生)
好発中高年〜高齢の男性(男性がん罹患者数第1位/2015年 約98,400人・男性がん全体の17.6%)
組織型(分類)95%以上が腺癌(Adenocarcinoma)、まれに粘液癌・移行上皮癌
成因不明(潜在性癌・偶発癌として剖検や偶然の検査で見つかることもある)
主症状初期は無症状。進行すると排尿困難・頻尿・夜間頻尿・残尿感・血尿・排尿痛
診断のきっかけ頻尿などの排尿症状で気づかれることが多い
検査直腸診(硬いしこり)、PSA・PAP・γ-Sm(血液検査)、前立腺生検(確定診断)、CT・MRI・超音波・骨シンチ(転移評価)
治療内分泌療法・手術療法・放射線療法・化学療法

前立腺癌とは―前立腺の外腺から発生する癌

前立腺癌は、膀胱の下にある前立腺にできる悪性腫瘍です。前立腺の中でも外腺から発生することが多いとされています。

前立腺癌は前立腺にできる癌で、主に外腺から発生する
前立腺癌は前立腺にできる癌で、主に外腺から発生する

疫学と成因―男性のがん罹患者数第1位

前立腺癌は男性のがんの中で罹患者数が最も多い癌とされ、2015年には年間約98,400人が罹患し、男性がん全体の17.6%を占めたと報告されています。高齢の男性に多くみられる疾患です。

はっきりとした成因は不明です。自覚症状がなく、剖検(死亡後の解剖)や他の目的で受けたPSA検査・画像検査で偶然見つかる潜在性癌・偶発癌としての発見も知られています。

項目内容
罹患者数(2015年)約98,400人
男性がん全体に占める割合17.6%(第1位)
成因不明
発見の契機剖検・偶然の検査(PSA高値や画像検査)など

病理組織型による分類

前立腺癌の組織型は95%以上が腺癌(Adenocarcinoma)で占められています。頻度は少ないものの、粘液癌や移行上皮癌がみられることもあります。

組織型頻度
腺癌(Adenocarcinoma)最多・95%以上
粘液癌まれ
移行上皮癌まれ
前立腺癌の組織型は95%以上が腺癌、まれに粘液癌・移行上皮癌がみられる
前立腺癌の組織型は95%以上が腺癌、まれに粘液癌・移行上皮癌がみられる

症状―初期は無症状、進行すると排尿症状が出現

前立腺癌は初期には自覚症状がないことが多く、進行するとさまざまな排尿症状が現れます。実際には頻尿などの排尿症状をきっかけに診断に至ることが多いとされています。

症状内容
排尿困難尿が出にくい、勢いが弱い
頻尿日中に何度もトイレに行く
夜間頻尿夜中に何度も目が覚める
残尿感尿が残っている感じがする
血尿尿に血が混じる
排尿痛排尿するときに痛みがある
初期は無症状、進行すると排尿困難・頻尿・血尿などの症状が出現する
初期は無症状、進行すると排尿困難・頻尿・血尿などの症状が出現する

診断の流れ―直腸診・血液検査・生検・画像検査

診断は頻尿などの排尿症状で気づかれることをきっかけに進むことが多く、直腸診・血液検査・画像検査を経て、最終的には前立腺生検で確定診断します。

検査内容
直腸診前立腺に硬いしこりがないか、しこりの有無・硬さ・大きさを確認する
血液検査(腫瘍マーカー)PSA・PAP・γ-Smが診断の参考になる
前立腺生検前立腺の組織を採取し確定診断を行う
画像検査(CT・MRI・超音波・骨シンチ)腫瘍の広がりや転移、骨転移の有無を調べる

治療と予後

治療には内分泌療法・手術療法・放射線療法・化学療法があり、病期や患者の状態に応じて選択されます。

初期の前立腺癌は予後良好とされますが、骨転移があると予後不良となります。早期発見・適切な治療によって予後の改善が期待できるとされています。

治療法内容
内分泌療法ホルモンの働きを抑えて進行を遅らせる
手術療法前立腺を切除する
放射線療法がん細胞を放射線で攻撃する
化学療法抗がん剤で全身のがんを攻撃する
国試ポイント
① 前立腺癌は前立腺の外腺から発生することが多く、男性のがん罹患者数第1位を占める
② 組織型は95%以上が腺癌(Adenocarcinoma)で、まれに粘液癌・移行上皮癌がある
③ 初期は無症状で、進行すると頻尿・排尿困難・血尿などの排尿症状が出現する
④ 直腸診で前立腺に硬いしこりを触知することがある
⑤ 腫瘍マーカーはPSA・PAP・γ-Sm、確定診断は前立腺生検で行う
⑥ 骨転移があると予後不良となり、内分泌療法・手術・放射線・化学療法で治療する
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