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生活習慣病(胆石症・尿路結石・糖尿病・痛風・動脈硬化)の定義・分類と国試ポイントせいかつしゅうかんびょう

このページは病理学「生活習慣病」の要点をまとめたデッキです。胆石症・尿路結石・糖尿病・痛風・動脈硬化という、国家試験で繰り返し狙われる5疾患を扱います。合言葉は「石ができる、糖が高い、尿酸たまる、血管かたまる」。分類の名称と数、好発する性・年齢、代表的な数値がそのまま得点源になります。

生活習慣病(胆石症・尿路結石・糖尿病・痛風・動脈硬化)|生活習慣病(胆石症・尿路結石・糖尿病・痛風・動脈硬化) 1
読み方せいかつしゅうかんびょう(胆石症=たんせきしょう)
扱う疾患胆石症・尿路結石・糖尿病・痛風・動脈硬化
胆石症の定義胆嚢や胆道に結石ができる疾患。中年女性や肥満の人に多い
胆石の種類コレステロール系結石/ビリルビン系結石(食生活の欧米化でコレステロール系が増加)
尿路結石の分類成分による分類。①尿酸結石 ②シュウ酸塩結石 ③リン酸塩結石
糖尿病の定義と分類糖の利用が障害され高血糖をきたす疾患。Ⅰ型糖尿病/Ⅱ型糖尿病
痛風の定義高尿酸血症により尿酸塩が関節軟骨や周囲組織に沈着し激しい痛みを起こす疾患。男女比20:1
動脈硬化の定義と分類動脈壁の弾性が低下して硬くなる病態。粥状硬化/メンケベルグ型動脈硬化/細動脈硬化
国試での狙われ方胆石の2種類と胆嚢癌合併率、尿路結石の3成分、Ⅰ型とⅡ型の対比、痛風の男女比、動脈硬化3型の好発部位

胆石症 — 胆嚢・胆道に結石ができる

胆石症は、胆嚢や胆道に結石ができる疾患です。中年女性肥満の人に多くみられます。胆汁成分のバランス異常によって結石ができます。

「胆嚢癌の側から見れば胆石合併が多い」が「胆石の側から見れば癌になるのはまれ」という、方向で答えが変わる引っかけに注意しましょう。

胆石の種類特徴
コレステロール系結石食生活の欧米化で増加している
ビリルビン系結石大腸菌などの胆道感染が関与することがある
胆石症。胆石はコレステロール系とビリルビン系の2種類
胆石症。胆石はコレステロール系とビリルビン系の2種類

尿路結石 — 成分で分類される

尿路結石は、成分によって分類されます。主な尿路結石は次の3つです。

また、尿路以外にも身体のさまざまな部位に結石ができます。スライドでは「その他の結石」として唾石・膵石・糞石・肺石・気管支石が挙げられています。部位と名称の組合せがそのまま出題されます。

区分名称
主な尿路結石尿酸結石/シュウ酸塩結石/リン酸塩結石
その他の結石唾石/膵石/糞石/肺石/気管支石
尿路結石は成分で3種に分類。その他の結石も部位ごとに名称がある
尿路結石は成分で3種に分類。その他の結石も部位ごとに名称がある

糖尿病 — Ⅰ型とⅡ型の対比が最重要

糖尿病は糖の利用が障害され、高血糖をきたす疾患です。原因はインスリン分泌の低下インスリン作用の障害膵臓疾患による膵実質の障害などです。分類はⅠ型糖尿病Ⅱ型糖尿病の2つ。若年か成人か、分泌低下か反応性低下かが最頻出の対比です。

長く続くと起こる合併症は、微小血管障害動脈硬化促進神経障害(糖尿病性ニューロパチー)糖尿病性腎症糖尿病性網膜症。まとめスライドでは三大合併症=腎症・網膜症・神経障害と整理されています。早期発見・生活習慣の改善が大切です。

Ⅰ型糖尿病Ⅱ型糖尿病
インスリンインスリン分泌量の低下インスリンに対する反応性が低下
好発年齢若年者に多い成人に多い
別称・特徴膵島細胞の自己免疫性破壊が重要成人型糖尿病
頻度糖尿病患者の大部分を占める
糖尿病の原因・Ⅰ型とⅡ型の分類・長く続くと起こる合併症
糖尿病の原因・Ⅰ型とⅡ型の分類・長く続くと起こる合併症

痛風 — 高尿酸血症と尿酸塩沈着

痛風は、高尿酸血症によって尿酸塩が関節軟骨や周囲組織に沈着し、激しい痛みを起こす疾患です。関節では尿酸塩結晶が沈着します。

主な原因・誘因は、プリン体の多い食事(飽食・栄養過多)/肥満/高脂血症/アルコールの過剰摂取/遺伝的要因など。生活習慣の見直しが痛風予防のカギです。

痛風。男女比20:1、成人男性に好発。腎臓への沈着で腎機能障害も
痛風。男女比20:1、成人男性に好発。腎臓への沈着で腎機能障害も

動脈硬化 — 3つのタイプを区別する

動脈硬化は、動脈壁の弾性が低下して硬くなる病態です。動脈が硬くなり、循環障害が起こるものを動脈硬化症といいます(「動脈硬化」と「動脈硬化症」の言い分けに注意)。主なタイプは3つです。

発症要因は高脂血症・高血圧・糖尿病・喫煙。最近では、歯周病菌感染による血管内腔からの炎症性破壊も原因の1つとして注目されています。

タイプ侵される血管特徴
①粥状硬化大型〜中型の動脈に起こる内膜に粥腫(アテローム)を形成。進行すると石灰化・潰瘍化
②メンケベルグ型動脈硬化筋性動脈の中膜中膜に石灰化。糖尿病性動脈硬化に好発
③細動脈硬化小動脈・細動脈に起こる硝子様物質が沈着する
動脈硬化の3タイプ。粥状硬化は内膜、メンケベルグ型は中膜、細動脈硬化は硝子様物質沈着
動脈硬化の3タイプ。粥状硬化は内膜、メンケベルグ型は中膜、細動脈硬化は硝子様物質沈着

まとめ — 「石・糖・尿酸・血管」で覚える

まとめスライドでは、生活習慣病を『石・糖・尿酸・血管』の4つで覚えるよう整理されています。語呂は「石ができる、糖が高い、尿酸たまる、血管かたまる」

疾患まとめスライドの要点
胆石症中年女性・肥満に多い/胆石はコレステロール系とビリルビン系/食生活の欧米化でコレステロール系結石が増加
糖尿病高血糖をきたす疾患/Ⅰ型=若年・インスリン分泌低下・自己免疫/Ⅱ型=成人・インスリン抵抗性・患者の大部分/三大合併症=腎症・網膜症・神経障害
痛風高尿酸血症・尿酸塩沈着/成人男性に多い
動脈硬化動脈壁が硬くなる/粥状硬化=アテローム形成/危険因子=高脂血症・高血圧・糖尿病・喫煙
生活習慣病まとめ。石・糖・尿酸・血管の4本柱で暗記する
生活習慣病まとめ。石・糖・尿酸・血管の4本柱で暗記する
国試ポイント
① 胆石は「コレステロール系結石」と「ビリルビン系結石」の2種類。欧米化で増えているのはコレステロール系、胆道感染(大腸菌など)が関与するのはビリルビン系。
② 胆嚢癌の60%以上に胆石を合併するが、胆石症から胆嚢癌が発生する頻度は低い。方向を逆にした引っかけに注意。
③ 尿路結石は成分で①尿酸結石②シュウ酸塩結石③リン酸塩結石の3つ。唾石・膵石・糞石・肺石・気管支石は尿路以外の結石。
④ 糖尿病Ⅰ型=若年・分泌量の低下・膵島細胞の自己免疫性破壊、Ⅱ型=成人・反応性の低下・患者の大部分。三大合併症は腎症・網膜症・神経障害。
⑤ 痛風は高尿酸血症による尿酸塩沈着で、男女比20:1と成人男性に好発。腎臓に沈着すると腎機能障害を起こす。
⑥ 動脈硬化の3型は、粥状硬化(大型〜中型動脈・内膜にアテローム)、メンケベルグ型(筋性動脈の中膜に石灰化)、細動脈硬化(小・細動脈に硝子様物質沈着)。侵される層と血管径をセットで覚える。
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