七情とは人がもつ7つの感情(怒・喜・思・悲・憂・恐・驚)のこと。本来は誰にでもある心の自然な反応ですが、強すぎると五臓に影響して病気の原因になります。このページでは、国試超頻出の「怒は肝・喜は心・思は脾・悲は肺・恐は腎を傷る」という五臓との対応と、各感情が気機に与える影響(気を上らせる・緩める・停滞させる・消耗させる・下に沈める・乱す)、関連病証と代表症状までまとめて確認できます。
| 読み方 | しちじょう |
|---|---|
| 意味 | 人がもつ7つの感情(心の自然な反応) |
| 内訳 | 怒・喜・思・悲・憂・恐・驚 |
| 五臓との対応 | 怒→肝/喜→心/思→脾/悲・憂→肺/恐・驚→腎 |
| ポイント | 本来は必要な働きだが、強すぎると五臓に影響する |
七情とは怒(ど)・喜(き)・思(し)・悲(ひ)・憂(ゆう)・恐(きょう)・驚(きょう)の7つの感情のことです。
七情の特徴は次のとおりです。
七情が乱れると「イライラ・不安・不眠・気分の落ち込み・ストレス」につながり、逆に七情が整うと「感情を表現できる・心が安定する・人間関係が良好・自分らしく過ごせる・毎日が楽しくなる」といったよい状態になります。感情は悪者ではなく、強すぎると五臓に負担がかかる点が国試のポイントです。
ゴロ:「七情は人のこころの反応」
| 感情 | 傷る五臓 |
|---|---|
| 怒 | 肝 |
| 喜 | 心 |
| 思 | 脾 |
| 悲・憂 | 肺 |
| 恐・驚 | 腎 |
怒とは「怒り・イライラ・ストレス」の感情です。怒の特徴は気を上らせる・肝を傷る・気機を乱すこと。国試超頻出の対応です。
怒りすぎると次の症状が現れます。
ゴロ:「怒ると肝がカッカ」。ポイントは「怒は気を上らせ、肝を傷る」。
| 関連病証 | 病機・症状 |
|---|---|
| 肝気鬱結 | ストレスで気の流れが滞る → 胸脇苦満・ため息など |
| 肝陽上亢 | 気が上にのぼる → 頭痛・めまい・のぼせなど |
| 肝火上炎 | 怒りが強く火に変わる → 顔面紅潮・口苦・便秘など |
喜とは「うれしい・楽しい・喜ぶ」の感情です。喜の特徴は気を緩める・心を養う・精神を安定させること。適度な喜びは心の栄養ですが、度が過ぎると心に影響します。
喜びすぎると次の症状が現れます。
ゴロ:「喜びすぎて心がふわふわ」。ポイントは「喜は気を緩め、心の働きをゆるめる」。
| 関連病証 | 主な症状 |
|---|---|
| 心火亢盛 | 動悸・不眠・イライラなど |
| 心陰虚 | 不眠・焦燥感・口渇など |
| 痰火擾心 | 興奮・狂躁・健忘など |
思とは「考える・勉強する・思い悩む」の感情です。思の特徴は気を停滞させる・脾を傷る・運化を低下させること。
考えすぎると次の症状が現れます。
ゴロ:「思いすぎて脾がヘトヘト」。ポイントは「考えすぎると気が停滞し、脾の働きが落ちる」。
| 関連病証 | 主な症状 |
|---|---|
| 脾気虚 | 倦怠感・食欲不振・疲れやすい・息切れなど |
| 脾陽虚 | 下痢・軟便・冷え・腹部の冷え・浮腫など |
| 心脾両虚 | 健忘・不眠・動悸・不安感・食欲低下など |
悲とは「悲しい・さみしい・落ちこむ・涙が出る」の感情です。悲の特徴は気を消耗させる・肺を傷る・気を下らせること。
悲しみすぎると次の症状が現れます。
ゴロ:「悲しみすぎて肺がしょんぼり」。ポイントは「気を消耗させ、肺の働きを弱める」。涙を流すことも大切ですが、悲しみすぎると肺が弱ります。
| 関連病証 | 主な症状 |
|---|---|
| 肺気虚 | 息切れ・疲れやすい・自汗など |
| 肺陰虚 | 乾いた咳・のどの乾燥・潮熱など |
| 肺失宣降 | 咳・喘鳴・息がうまく吸えないなど |
憂(ゆう)とは「心配する・憂える・悩み続ける・気が晴れない」の感情です。憂の特徴は気を消耗させる・脾・心・肝を傷る・気を沈ませる・気の巡りを悪くすること。傷る臓は脾・心・肝(特に脾)と複数に及ぶのが特徴です。
憂いすぎると次の症状が現れます。
ゴロ:「憂いすぎて脾も心も肝もぐったり」。ポイントは「心配しすぎると気が消耗して臓を弱らせる」。
| 関連病証 | 主な症状 |
|---|---|
| 脾気虚 | 倦怠感・食欲不振・下痢など |
| 心脾両虚 | 健忘・不眠・動悸・食欲不振など |
| 肝気鬱結 | 胸脇苦満・イライラ・ため息など |
| 気血両虚 | 疲労感・不眠・めまい・顔色不良など |
恐とは強い恐れの感情です。恐の特徴は気を下に沈める・腎の気を消耗させる・ドキドキ・不安になる・冷えやすくなること。
恐れすぎると次の症状が現れます。
恐で起こる症状としては「恐れやすい・驚きやすい・不安・気逆・動悸・息切れ・腰膝軟弱」などが挙げられます。ゴロ:「恐すぎて腎がガタガタブルブル」。ポイントは「恐れすぎると気が下に沈み、腎の働きが低下する」。安心すると腎は元気になります。
| 関連病証 | 主な症状 |
|---|---|
| 腎気虚 | 恐れやすい・気力がない・自汗など |
| 腎陽虚 | 冷え・腰膝のだるさ・夜尿など |
| 腎精不足 | 物忘れ・耳鳴り・めまい・不眠など |
| 腎不納気 | 息切れ・動悸・咳・喘息など |
驚とは「びっくり・ショック・驚愕」の感情です。驚の特徴は気を乱す・心を傷る・腎を傷ること。急な驚きは心と腎を消耗させます。
驚きすぎると次の症状が現れます。
ゴロ:「驚いて心も腎もドキドキ!」。国試チェック:驚が傷る臓は「心・腎」、驚の特徴は「気を乱す」、驚きすぎると「動悸・不眠・不安・落ち着かない・物忘れ」です。
| 関連病証 | 主な症状 |
|---|---|
| 心胆気虚 | 動悸・驚きやすい・不安など |
| 心腎不交 | 不眠・夢が多い・心悸など |
| 腎精不足 | 物忘れ・耳鳴り・腰膝酸軟など |