脊柱は頸椎7個・胸椎12個・腰椎5個・仙骨(5椎融合)・尾骨(3〜5椎融合)の5つの区分からなり、国家試験で数と名称の組み合わせが頻出です。さらに環椎(C1)・軸椎(C2)・隆椎(C7)の特殊構造や、脊柱全体のS字カーブ(生理的弯曲)も重要な出題ポイントです。「頸7・胸12・腰5・仙5・尾3〜5」と一発暗記で押さえましょう。
| 読み方 | せきちゅう・ついこつ |
|---|---|
| 区分 | 頸椎・胸椎・腰椎・仙骨・尾骨の5区分 |
| 椎骨数 | 頸椎7個・胸椎12個・腰椎5個(可動椎骨は計24個) |
| 仙骨・尾骨 | 仙骨は5椎が融合、尾骨は3〜5椎が融合 |
| 特殊な頸椎 | C1=環椎、C2=軸椎、C7=隆椎 |
| 脊柱の弯曲 | 頸椎前弯・胸椎後弯・腰椎前弯・仙骨後弯のS字カーブ |
| 国試での狙われ方 | 椎骨数の暗記、環椎・軸椎の構造識別、二次弯曲の形成順序が頻出 |
脊柱(せきちゅう)は上から頸椎・胸椎・腰椎・仙骨・尾骨の5つの区分に分けられる。頸椎から腰椎までは1個ずつ独立した椎骨(可動椎骨)だが、仙骨と尾骨は複数の椎骨が癒合してできている。
| 区分 | 椎骨数 | 略号 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 頸椎 | 7個 | C1〜C7 | 可動性が最も高い |
| 胸椎 | 12個 | T1〜T12 | 肋骨と関節する |
| 腰椎 | 5個 | L1〜L5 | 椎体が大きく体重を支える |
| 仙骨 | 5椎が融合 | S1〜S5 | 骨盤の後壁を形成、仙骨孔あり |
| 尾骨 | 3〜5椎が融合 | - | 退化した椎骨 |
一発暗記:「脊柱=頸7・胸12・腰5・仙5・尾3〜5」。
頸椎は脊柱の中で最も可動性が高く、頭部の運動に適した構造をもつ。
頸椎の中でもC1・C2・C7は特殊な形態をもち、国試で名称と番号の組み合わせがよく問われる。
| 番号 | 名称 | 特徴 |
|---|---|---|
| C1 | 環椎 | 椎体がなくリング状、頭蓋骨を支える |
| C2 | 軸椎 | 歯突起をもち、回旋運動の軸になる |
| C7 | 隆椎 | 棘突起が長く触知しやすい、体表指標になる |
環椎(C1)は椎体を欠きリング状の骨で、前弓・後弓・左右の側塊からなり頭蓋骨を支える。軸椎(C2)は歯突起(歯状突起)をもち、この歯突起が環椎のリングの中に入り込んで回旋運動の軸となる。「歯突起=軸椎」は国試頻出ポイント。
| 運動 | 関与する関節 | 内容 |
|---|---|---|
| うなずく(前後運動) | 環椎後頭関節 | 後頭骨と環椎の間で行われる屈曲・伸展 |
| 首を振る(回旋運動) | 環軸関節 | 環椎が軸椎の歯突起を軸に回旋する |
環椎には椎体がなくリング状であること、軸椎には歯突起があり回旋運動の軸になることをセットで覚える。
胸椎・腰椎・仙骨はそれぞれ役割に応じた特徴的な構造をもつ。
| 区分 | 範囲 | 特徴 |
|---|---|---|
| 胸椎 | T1〜T12 | 肋骨と関節する(肋窩・肋骨窩をもつ)、棘突起が長い、可動性は小さい |
| 腰椎 | L1〜L5 | 椎体が大きく上半身の体重を支える、前後屈が得意 |
| 仙骨 | S1〜S5 | 5椎が融合、骨盤の後壁を形成、仙骨孔がある |
一発暗記:「胸椎=肋骨」「腰椎=体重支持」「仙骨=融合」。
成人の脊柱は側面から見るとS字カーブを描き、姿勢維持に重要な役割を果たす。
| 区分 | 弯曲の向き | 形成時期 |
|---|---|---|
| 頸椎前弯 | 前弯 | 生後、首がすわる頃に形成(二次弯曲) |
| 胸椎後弯 | 後弯 | 胎児期からある(一次弯曲) |
| 腰椎前弯 | 前弯 | 生後、歩行開始の頃に形成(二次弯曲) |
| 仙骨後弯 | 後弯 | 胎児期からある(一次弯曲) |
胎児期は脊柱全体が後弯している。首がすわると頸椎前弯が、歩行を開始すると腰椎前弯が形成される。頸椎前弯と腰椎前弯は「二次弯曲」であり、生後に重力や姿勢の変化に応じて後天的に形成される点が国試のひっかけになりやすい。