生物は体に必要な物質を取り込み、エネルギーを使って活動し、不要な物質を排出しながら成長・増殖して生きています。このような生きるための働きをまとめて「生命現象」といいます。生理学は、この生命現象=からだの「はたらき」を学ぶ学問であり、環境変化への適応と馴化もその一部です。
| 読み方 | せいめいげんしょう |
|---|---|
| 定義 | 生物が生きるために行う働きの総称 |
| 4つの柱 | ①取り込む ②エネルギーを使う ③排出する ④成長・増殖する |
| 取り込むもの | 食べ物・水・酸素など |
| 排出するもの | 二酸化炭素・尿などの不要な物質 |
| 環境への対応 | 適応(短時間で起こる反応)/馴化(長い時間・世代をこえた変化) |
| 生物の型 | 単細胞生物(例:アメーバ)/多細胞生物(例:ヒト) |
| 代表的な数値 | ヒトの細胞は約37兆個、出発点は1個の受精卵、皮膚は約28日周期で入れ替わる |
| 国試での狙われ方 | 生命現象の4要素、適応と馴化の区別、単細胞/多細胞の特徴、細胞数などの数値 |
生命現象とは、生物が生きていくうえで欠かせない働きのことです。スライドでは次の4段階の流れで示されています。取り込んだ物質をエネルギーに変えて活動し、その結果できた不要物を捨て、余った材料で体をつくる、という一連のサイクルです。
この4つのどれが欠けても生命は維持できません。国試では「生命現象に含まれないものはどれか」といった形で問われます。
| 働き | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 取り込む | 必要な物質を体内へ | 飲食・呼吸による酸素摂取 |
| エネルギーを使う | 取り込んだ物質を使って活動 | 体を動かす・働く・考える |
| 排出する | 不要な物質を体外へ | 二酸化炭素・尿 |
| 成長・増殖する | 体が大きくなり新しい個体をつくる | 発育・細胞分裂・生殖 |
環境が変わっても生き残れるのは、適応と馴化という2つのしくみがあるからです。両者は「かかる時間」で区別します。
暑さへの適応は「汗をかいて体温を下げる」、寒さへの適応は「体をふるわせて熱をつくる・血管を収縮させて熱を逃がさない」。一方、暑さへの馴化は「暑い環境に長くいると汗をかきやすくなり暑さに強くなる(夏に強くなる体)」、寒さへの馴化は「寒い地域で育つと体が大きくなったり脂肪をためやすくなり寒さに強くなる(北国の人は寒さに強い)」です。
| 適応 | 馴化 | |
|---|---|---|
| 時間経過 | 短時間ですぐに起こる反応 | 長い時間・世代をこえた変化 |
| 変わるもの | 体のしくみや働き(機能) | 体のつくりや性質 |
| 暑さの例 | 汗をかいて体温を下げる(熱中症を防ぐ) | 汗をかきやすくなり暑さに強くなる |
| 寒さの例 | ふるえて熱をつくる/血管収縮で熱を逃がさない | 体が大きくなる・脂肪をためやすくなる |
生命現象を「1つの細胞で全部やる」か「みんなで分担する」かで、生物は大きく2つに分けられます。
| ヒトの細胞 | おもな役割 |
|---|---|
| 神経細胞 | 刺激を伝える |
| 筋肉細胞 | 体を動かす |
| 赤血球 | 酸素を運ぶ |
| 腸の細胞 | 栄養を吸収する |
スライドの豆知識には、国試でそのまま数値が問われやすい項目が並びます。数字は記載どおり正確に覚えましょう。
| 項目 | 数値・ポイント |
|---|---|
| ヒトの細胞数 | 約37兆個 |
| その出発点 | 1個の受精卵 |
| 皮膚の入れ替わり | 約28日周期 |
| 筋トレ初期の筋力向上 | 筋肉より神経の慣れ(適応)の影響が大きい |