後頭骨(こうとうこつ)は頭蓋の後頭部を形成する扁平骨で、頭頂骨との間にラムダ縫合をつくります。底部には脳と脊髄をつなぐ大後頭孔が開き、その周囲には頸静脈孔・舌下神経管など神経・血管の通路となる重要な孔が存在します。
| 読み方 | こうとうこつ |
|---|---|
| 分類 | 扁平骨(頭蓋骨) |
| 位置 | 頭蓋の後頭部(後面~底部) |
| 関節する骨 | 頭頂骨(ラムダ縫合)・側頭骨・蝶形骨 |
| 特徴的な構造 | 外後頭隆起・内後頭隆起・大後頭孔・斜台・頸静脈孔・舌下神経管 |
| 国試での狙われ方 | ラムダ縫合の相手骨、外後頭隆起の触知、大後頭孔を通るもの、舌下神経管を通る神経(XII)が頻出 |
後頭骨は頭蓋の後ろ側(後頭部)を形成する扁平骨で、頭蓋冠の一部だけでなく頭蓋底の一部(斜台・大後頭孔周囲)も構成する点が特徴です。上縁は頭頂骨と接し、ラムダ縫合という縫合線をつくります。
後頭部中央には体表から触知できる外後頭隆起(がいこうとうりゅうき)があり、後頭骨の外面で最も突出した部分です。その内側(頭蓋内面)には内後頭隆起(ないこうとうりゅうき)が対応する位置に存在します。
| 構造 | 位置 | 特徴 |
|---|---|---|
| 外後頭隆起 | 後頭骨外面・後頭部中央 | 体表から触知可能な出っ張り |
| 内後頭隆起 | 後頭骨内面 | 外後頭隆起に対応する頭蓋内の隆起 |
後頭骨の底部は蝶形骨と連結して斜台(しゃだい)を形成し、その中心に大後頭孔が開きます。大後頭孔は脳と脊髄の連続部(延髄と脊髄の移行部)にあたり、頭蓋内と脊柱管をつなぐ通路です。
| 構造 | 内容 |
|---|---|
| 斜台 | 後頭骨底部と蝶形骨(体部)の連結でできる傾斜構造 |
| 大後頭孔 | 脳(延髄)と脊髄の連続部が通る孔。頭蓋内と脊柱管をつなぐ |
大後頭孔の外側には頸静脈孔があり、これは後頭骨と側頭骨の間(側頭骨の頸静脈窩とともに)に形成される孔で、静脈(内頸静脈など)の通り道です。また、後頭顆の基部には舌下神経管という小さな骨の管があり、舌下神経(XII)の枝が通ります。
| 孔・管 | 形成部位 | 通るもの |
|---|---|---|
| 頸静脈孔 | 大後頭孔外側・側頭骨との間 | 静脈(内頸静脈など) |
| 舌下神経管 | 後頭顆の基部(後頭骨内側部) | 舌下神経(XII) |
後頭骨→後頭隆起→大後頭孔→頸静脈孔→舌下神経管の流れで覚えると国試に強くなります。