東洋医学では、気・血・水(津液)という3つの基本要素のバランスがカラダを構成し維持すると考えます。このページでは、気の五作用(推動・温煦・防御・固摂・気化)、血の作用(栄養・潤い・精神の安定)、水の作用(潤す・冷ます・体液調整)と、それぞれの失調パターン(気虚・気滞・気逆、血虚・瘀血、水滞・津液不足)を、関連臓腑の国試ポイントつきの比較マトリクスで一気に整理できます。
| 読み方 | きけつ(気・血・水=きけつすい) |
|---|---|
| 分類 | 東洋医学の基礎理論(気血津液) |
| 3要素の役割 | 気=動かす/血=養う/水(津液)=潤す |
| 関連臓腑 | 脾・肺(気と水)、肝(血の貯蔵) |
| 代表的な失調 | 気虚・気滞・気逆/血虚・瘀血/水滞・津液不足 |
東洋医学では、健康とは気・血・水という3つのエネルギーの完璧な調和と捉えます。気・血・水のバランスが崩れた時に不調が現れ、これらを整えることこそが東洋医学のゴールです。
私たちの体を動かす3つの必須エネルギー源が気・血・水(津液)です。この3つの基本要素のバランスが、カラダを構成し維持し、生命活動を支えています。
| 要素 | 役割の一言 | イメージ |
|---|---|---|
| 気 | 動かす | エンジン・歯車(原動力) |
| 血 | 養う | 栄養素とガソリン |
| 水(津液) | 潤す | 冷却水とオイル |
気はエンジンと歯車にたとえられる、体を動かす原動力です。気はエネルギーであり、すべての機能を動かします。気の作用は次の5つです。
気の失調はエネルギーの不足(気虚)・停滞(気滞)・逆流(気逆)の3パターンで整理できます。
📌 国試ポイント:脾が気を作り、肺が気を巡らす!
💡 臨床メモ:ストレス系の不調は、まず「気滞」を疑え!
| 失調 | 病態 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 気虚 | エネルギーの不足 | 疲労・息切れ・自汗 |
| 気滞 | エネルギーの停滞 | 張り・イライラ・痛み |
| 気逆 | エネルギーの逆流 | 咳・嘔吐・げっぷ |
血は栄養素とガソリンにたとえられ、全身を養い心を安定させます。血の作用は次の3つです。
血の失調は、栄養の枯渇である血虚と、ドロドロの滞りである瘀血の2つです。
📌 国試ポイント:肝は血を貯蔵する!
💡 臨床メモ:女性患者の不調は「血虚・瘀血」が非常に多い!
| 失調 | 病態 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 血虚 | 栄養の枯渇(血の不足) | めまい・不眠・乾燥 |
| 瘀血 | 血の滞り(ドロドロ) | 刺すような痛み・固定痛・暗色 |
水(津液)は冷却水とオイルにたとえられ、潤いと体液バランスを維持します。作用は潤す・冷ます・体液バランスの統括の3つです。
水の失調は、余分な水があふれる水滞と、体が干からびる津液不足の2つです。
📌 国試ポイント:脾は「運化」、肺は「水の通り道」!
💡 臨床メモ:むくみは水の問題だけでなく、脾虚(消化系の弱り)が絡むことが多い!
| 失調 | 病態 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 水滞 | 余分な水の停滞(溢れるヘドロ) | むくみ・重だるさ・痰 |
| 津液不足 | 水分の不足(干からびる体) | 口渇・便秘・乾燥 |
最後に、気・血・水の役割・働き・異常パターン・関連臓腑を1枚のマトリクスで総復習しましょう。国試直前の見直しに最適な対応表です。
| 要素 | 役割の一言 | 主な働き | 異常パターン | 関連臓腑・国試ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 気 | 動かす | 推動・温煦・防御・固摂・気化 | 気虚・気滞・気逆 | 脾(作る)・肺(巡らす) |
| 血 | 養う | 栄養・潤い・精神安定 | 血虚・瘀血 | 肝(貯蔵) |
| 水 | 潤す | 潤す・冷ます・体液調整 | 水滞・津液不足 | 脾(運化)・肺(通路) |