アフロの手アフロの手

ケアの4分類(セルフ・プライマリ・セカンダリ・ターシャリ)の違いと国試ポイントけあのよんぶんるい

ケアの4分類とは、心身の不調に対処するケアをセルフ・ケア → プライマリ・ケア → セカンダリ・ケア → ターシャリ・ケアの4段階に整理した考え方です。段階が上がるほど専門性・設備が高度になります。国試では「鍼灸師はプライマリ・ケアを担う」「セルフ・ケアは養生の考えに近い」という2点が最重要で、各段階の担い手(自分/家族・クリニック・一般病院・大学病院)を取り違えさせる引っかけが出ます。

ケアの4分類|ケアの4分類 1
読み方けあのよんぶんるい
定義心身の不調に対処するケアを、担い手と専門性の高さで4段階に分類したもの
4分類セルフ・ケア/プライマリ・ケア/セカンダリ・ケア/ターシャリ・ケア
セルフ・ケア自分自身や家族で行うケア。食事・運動・睡眠などの健康管理と自己管理
プライマリ・ケア身近な医療機関で受けるケア。セルフ・ケアとセカンダリ・ケアの中間に位置する
セカンダリ・ケア一般病院・専門医療で行われる、専門的な検査・治療(入院医療を含む)
ターシャリ・ケア大学病院などで行われる高度で特殊な医療。専門性がきわめて高い
鍼灸師の位置づけ地域の家庭医のような役割としてプライマリ・ケアを担う
国試での狙われ方各段階の担い手の入れ替え、プライマリ・ケアの4要素、セルフ・ケア=養生との対応

ケアの4分類の全体像

ケアは、誰がどこでどの程度の専門性をもって行うかによって4つに分類されます。軽い不調はセルフ・ケアで、対応しきれなければ身近な医療機関(プライマリ・ケア)へ、さらに専門的な検査・治療が必要なら一般病院(セカンダリ・ケア)、高度で特殊な医療が必要なら大学病院など(ターシャリ・ケア)へと段階的に移行します。スライドでは「状態や必要性に応じて、適切なケアを受けることが大切」と強調されています。

分類場所・担い手内容
セルフ・ケア自分自身・家族/家庭自分の体や心を知り自分で整える。食事・運動・睡眠、目標を立てて続ける自己管理
プライマリ・ケアクリニック・かかりつけ医内科・小児科・訪問診療・健康相談など。つなぐ・支える・見守る
セカンダリ・ケア一般病院入院医療、専門診療(循環器・脳神経・消化器・整形外科など)
ターシャリ・ケア大学病院高度医療(MRI等の画像診断)、ロボット支援手術などの特殊な治療
ケアは4つに分類される(セルフ→プライマリ→セカンダリ→ターシャリ)
ケアは4つに分類される(セルフ→プライマリ→セカンダリ→ターシャリ)

セルフ・ケア ― 自分や家族で行うケア

セルフ・ケアは毎日の生活の中で行うケアで、医療機関にかからずに自分自身や家族で健康を保つ営みです。スライドでは4つの柱が示されています。

「自分や家族で行う」という点が定義の核であり、専門職が介入しない段階である点を押さえます。

セルフ・ケアは自分や家族で行う(自分自身・家族・健康管理・自己管理)
セルフ・ケアは自分や家族で行う(自分自身・家族・健康管理・自己管理)

プライマリ・ケア ― セルフとセカンダリの中間

プライマリ・ケアはセルフ・ケアとセカンダリ・ケアの中間に位置し、両者を橋渡しする役割をもちます。キーワードは「つなぐ・支える・見守る」「地域の健康をトータルサポート」です。スライドではプライマリ・ケアの特徴として4つが挙げられています。

特徴内容
幅広い知識さまざまな健康問題に対応できる力
患者ニーズに対応一人ひとりの生活や価値観を大切に
身近な医療かかりつけ医としていつでも相談できる
総合的にみる身体・心・社会的側面をまとめてサポート
プライマリ・ケアはセルフ・ケアとセカンダリ・ケアの中間
プライマリ・ケアはセルフ・ケアとセカンダリ・ケアの中間

セカンダリ・ケアとターシャリ・ケア

セカンダリ・ケアは一般病院・専門医療で行われ、より専門的な治療で症状の改善・回復をめざします。ターシャリ・ケアは大学病院などで行う高度で特殊な医療で、専門的な技術と設備で命を守る段階です。国試では「大学病院=ターシャリ」「一般病院=セカンダリ」の対応が入れ替えられて出題されます。

セカンダリ・ケアターシャリ・ケア
場所一般病院大学病院
内容入院医療・専門診療高度医療・特殊な治療
循環器・脳神経・消化器・整形外科などの専門医療MRI等の高度画像診断、ロボット支援手術
目的より専門的な治療で症状の改善・回復をめざす専門的な技術と設備で命を守る
ターシャリ・ケアは高度で特殊な医療(大学病院・高度医療・特殊な治療・高い専門性)
ターシャリ・ケアは高度で特殊な医療(大学病院・高度医療・特殊な治療・高い専門性)

地域連携と家庭医の役割

プライマリ・ケアの担い手は地域の医療機関と連携しながら患者を総合的にみます。クリニックを中心に、病院・歯科・薬局・訪問看護・介護施設がつながり、「つながる医療で安心を」「地域で支え合い、安心して暮らせるまちづくり」が目標です。

地域連携と家庭医の役割(クリニックを中心に病院・歯科・薬局・訪問看護・介護施設が連携)
地域連携と家庭医の役割(クリニックを中心に病院・歯科・薬局・訪問看護・介護施設が連携)

鍼灸師とケアの4分類 ― プライマリ・ケアと養生

鍼灸師はプライマリ・ケアを担う職種であり、地域の家庭医のような役割を果たします。スライドでは幅広い知識・患者に寄り添う・身近な医療・包括的にケアの4点が挙げられ、「予防からケアまで、地域に寄り添う存在に」とまとめられています。

また、セルフ・ケアは東洋医学の「養生」の考えに近いとされます。養生は未病を防ぐ・体調を整える・元気を保つことを目的とし、自宅灸(ツボを温めて巡りをサポート)や生活指導(睡眠・食事・運動・水分)といった形で現代の鍼灸臨床がセルフ・ケアを支えます。

項目内容
鍼灸師の担うケアプライマリ・ケア(地域の家庭医のような役割)
鍼灸師の4つの特徴幅広い知識/患者に寄り添う/身近な医療/包括的にケア
セルフ・ケアに対応する東洋医学の概念養生(ようじょう)
養生の目的未病を防ぐ・体調を整える・元気を保つ
セルフ・ケア支援の手段自宅灸(ツボを温めて巡りをサポート)、生活指導(睡眠・食事・運動・水分)
東洋医学の位置づけ体のバランスを整え、自然と調和する医療(黄帝内経など)
鍼灸師はプライマリ・ケアを担う(地域の家庭医のような役割)
鍼灸師はプライマリ・ケアを担う(地域の家庭医のような役割)
国試ポイント
① ケアは4分類=セルフ・ケア/プライマリ・ケア/セカンダリ・ケア/ターシャリ・ケア。順番と専門性の高低を必ずセットで覚える。
② セルフ・ケアは「自分自身や家族」で行うケア。専門職が介入する段階ではない点が引っかけになる。
③ プライマリ・ケアはセルフ・ケアとセカンダリ・ケアの中間で、身近な医療機関・かかりつけ医が担う。特徴は幅広い知識・患者ニーズへの対応・身近な医療・総合的にみることの4点。
④ セカンダリ・ケアは一般病院での専門的な検査・治療(入院医療を含む)、ターシャリ・ケアは大学病院での高度で特殊な医療。この2つの入れ替えが定番の引っかけ。
⑤ 鍼灸師はプライマリ・ケアの担い手で、地域の家庭医のような役割を果たす(セカンダリ・ターシャリではない)。
⑥ セルフ・ケアは東洋医学の「養生」に近く、未病を防ぐ・体調を整える・元気を保つことを目的とする。自宅灸や生活指導がその支援手段。
📖 ケアの4分類をスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習