下腿の神経は坐骨神経が膝付近で脛骨神経と総腓骨神経に分かれることから始まります。下腿の筋肉は前面(伸筋群)・外側面(腓骨筋群)・後面(屈筋群)の3つの区画で整理でき、それぞれ深腓骨神経・浅腓骨神経・脛骨神経が支配します。総腓骨神経麻痺の下垂足は国試頻出です。
| 坐骨神経の分岐 | 膝付近で脛骨神経と総腓骨神経に分かれる |
|---|---|
| 総腓骨神経の分岐 | 下腿外側で浅腓骨神経と深腓骨神経に分かれる |
| 前面(伸筋群) | 深腓骨神経が支配(前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋など)→ 背屈・足趾伸展 |
| 外側面(腓骨筋群) | 浅腓骨神経が支配(長腓骨筋・短腓骨筋)→ 足の外がえし |
| 後面(屈筋群) | 脛骨神経が支配(腓腹筋・ヒラメ筋・後脛骨筋など)→ 底屈・足趾屈曲 |
坐骨神経は大腿後面を下行し、膝付近で脛骨神経と総腓骨神経に分岐します。これが下腿の神経支配の出発点です。
脛骨神経は下腿後面を下行し、足関節内側を通って足底へ続きます。足底では内側足底神経と外側足底神経に分かれます。
総腓骨神経は膝の外側を回り、下腿外側で浅腓骨神経と深腓骨神経の2枝に分かれます。深腓骨神経は前面の伸筋群を、浅腓骨神経は外側面の腓骨筋群を支配します。
下腿の筋肉は前面=伸筋群(深腓骨神経)、外側面=腓骨筋群(浅腓骨神経)、後面=屈筋群(脛骨神経)の3つの区画で整理できます。支配領域がはっきり異なるのがポイントです。
総腓骨神経麻痺では背屈しにくくなり、つま先が下がる下垂足がみられ歩行時につまずきやすくなります。一方脛骨神経麻痺では足関節底屈や足趾屈曲が弱くなり踵足などの異常がみられます。