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上顎骨
上顎骨の位置・構造(4つの突起)と国試ポイントじょうがくこつ
上顎骨 は顔面中央部をつくる左右1対の骨で、前頭突起・頬骨突起・歯槽突起・口蓋突起 という4つの突起をもつのが最大の特徴。内部には副鼻腔で最大の上顎洞 があります。あわせて顔面頭蓋を構成する口蓋骨・下鼻甲介・鋤骨・下顎骨 との関係も国試で頻出のため、まとめて整理しましょう。
読み方 じょうがくこつ
分類 顔面頭蓋を構成する骨(左右1対)
位置 顔面中央部(眼窩・鼻腔・口蓋の形成に関与)
関節する骨 前頭骨・頬骨・口蓋骨・鼻骨など
特徴的な構造 4つの突起(前頭突起・頬骨突起・歯槽突起・口蓋突起)、内部に副鼻腔最大の上顎洞
国試での狙われ方 4突起それぞれの連結先・のびる方向、上顎洞の位置と大きさが頻出
上顎骨の4つの突起
上顎骨(左側)を内側から見ると、4方向にのびる突起が確認できる。連結先とのびる方向をセットで覚えるのが国試対策の基本。
突起 連結する骨・部位 特徴
①前頭突起 前頭骨と連結 前方・上方へのびる
②頬骨突起 頬骨と連結 外側・上方へのびる
③歯槽突起 歯槽(歯が並ぶ部分) 歯を支える土台
④口蓋突起 対側の上顎骨と正中で癒合 骨口蓋(硬口蓋前部)を形成
上顎骨(左側)を内側から見た図。4つの突起の位置関係。
口蓋骨の構造
口蓋骨は硬口蓋の後方部分をつくる、左右1対のL字型の骨。水平板と垂直板の2枚の板からなる。
水平板 =硬口蓋後部。口蓋の後ろの天井をつくる垂直板 =鼻腔側壁後部。鼻の奥の側面をつくる蝶形骨 と連結し、頭蓋底の骨とつながる翼口蓋窩 の形成に関与し、顔面深部のスペースをつくる
口蓋骨を下(口蓋側)と側面から見た図。水平板・垂直板の位置。
下鼻甲介と鋤骨(鼻腔を構成する骨)
鼻腔の構成には上顎骨・口蓋骨だけでなく、下鼻甲介と鋤骨も関与する。国試では「独立した骨」かどうかが狙われやすい。
骨 分類・特徴 国試ポイント
下鼻甲介 左右1対、鼻腔側壁から突出する独立した骨 上鼻甲介・中鼻甲介は篩骨の一部(下鼻甲介のみ独立)
鋤骨 板状の骨で鼻中隔下部を形成 篩骨垂直板(上部・後部)+鋤骨(下部・前下部)=鼻中隔
鼻腔の内側から見た断面図。下鼻甲介と鋤骨の位置、鼻中隔の構成。
下顎骨(顔面で唯一動く骨)
下顎骨は顔面頭蓋の中で最大かつ唯一可動性をもつ骨。下顎体(水平部)と下顎枝(垂直部)の2部からなる。
①関節突起(下顎頭+下顎頸) :側頭骨の下顎窩と連結して顎関節を形成②筋突起 :咬筋(側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋など)の付着部③オトガイ孔 :下唇やオトガイの感覚を担う神経・血管が通る④下顎角 :下顎枝と下顎体のつかぎ目の角で、体表から触知可能
下顎骨の全体図。関節突起・筋突起・オトガイ孔・下顎角の位置。
顔面頭蓋の重要ポイントまとめ
顔面頭蓋を構成する骨は、上顎骨→上顎骨の4突起→口蓋骨→下鼻甲介・鋤骨→下顎骨の流れで覚えると整理しやすい。
上顎骨=顔面中央部を形成、内部に上顎洞(副鼻腔最大) 上顎骨の4突起=前頭突起・頬骨突起・歯槽突起・口蓋突起 口蓋骨=硬口蓋後方をつくる、水平板・垂直板からなる 下鼻甲介=独立骨、鋤骨=鼻中隔下部を形成 下顎骨=顔面骨で唯一動く骨、関節突起が顎関節を形成
顔面頭蓋の重要ポイントまとめ図。①上顎骨→②4突起→③口蓋骨→④下鼻甲介・鋤骨→⑤下顎骨。
国試ポイント
① 上顎骨には前頭突起(前頭骨と連結・前方上方へ)、頬骨突起(頬骨と連結・外側上方へ)、歯槽突起(歯が並ぶ土台)、口蓋突起(骨口蓋を形成)の4突起がある
② 口蓋骨は水平板(硬口蓋後部)と垂直板(鼻腔側壁後部)からなるL字型の骨で、蝶形骨と連結し翼口蓋窩の形成にも関与する
③ 鼻甲介のうち下鼻甲介だけが独立した骨で、上鼻甲介・中鼻甲介は篩骨の一部という引っかけに注意
④ 鋤骨は板状の骨で鼻中隔下部を形成し、篩骨垂直板とともに鼻中隔をつくる
⑤ 下顎骨は顔面骨の中で唯一可動性をもつ骨で、下顎体(水平部)と下顎枝(垂直部)からなる
⑥ 下顎骨の関節突起(下顎頭)は側頭骨の下顎窩と連結して顎関節を形成し、下顎角は体表から触知可能
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