上水道はきれいな水をつくって届けるしくみ、下水道は使った水をきれいにして自然へ戻すしくみです。国家試験では普及率(上水道98.1%・下水道80.1%)、遊離残留塩素0.1mg/dL以上、DO・BOD・CODの増減の向き、下水道3種類の管理者が繰り返し問われます。数値と管理者の対応を正確に押さえましょう。
| 読み方 | じょうすいどう・げすいどう |
|---|---|
| 定義 | 上水道=きれいな水を作り安全な水を届ける(飲み水や生活用水)/下水道=使った水をきれいにして自然へ戻す(生活排水や汚水の処理) |
| 普及率 | 上水道[R2]98.1%(世界一)/下水道[R2]80.1% |
| 水源(上水道) | [H26]ダム47.3%・河川水25.5%・井戸水19.3% |
| 根拠法・水質管理 | 水道法:水質基準に検出されないこと(大腸菌/色・味・臭気・pHも) |
| 消毒基準 | 液体の塩素消毒【最多】、遊離残留塩素 0.1mg/dL 以上 |
| 下水処理法 | 多くは好気性菌を利用した活性汚泥法を採用 |
| 水質問題 | トリハロメタン(塩素消毒で生成される発がん性物質)・クリプトスポリジウム(塩素で死なない原虫)⇒オゾン消毒 |
| 国試での狙われ方 | 普及率の数値、遊離残留塩素0.1mg/dL以上、DO/BOD/CODの向き、下水道3種類の管理者(市町村・都道府県) |
水に関する衛生インフラは、「届ける側」=上水道と「戻す側」=下水道の2つに分かれます。どちらもみんなの健康と環境を守る大切なしくみです。
下水道は生活環境の保全・公衆衛生の向上・公共用水域の水質保全に欠かせないインフラと位置づけられます。
上水道の普及率は[R2]98.1%で世界一。水源はダムが最多である点が頻出です。水質管理は水道法に基づき、水質基準に検出されないことが求められます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 普及率 | [R2]98.1%(世界一) |
| 水源 | [H26]ダム(47.3%)・河川水(25.5%)・井戸水(19.3%) |
| 水質管理の根拠法 | 水道法:水質基準に検出されないこと ⇒ 大腸菌、色・味・臭気・pHも |
| 消毒基準 | 液体の塩素消毒【最多】/遊離残留塩素 0.1mg/dL 以上 |
| 大腸菌 | 衛生状態の指標 |
| 色・味・臭気・pH | 水道水の快適性の指標 |
| 塩素消毒 | 細菌やウイルスを除去 |
塩素消毒は安全で効果的ですが、一部の物質や原虫には十分な効果がないことがあるのがポイントです。
「塩素で死なない=クリプトスポリジウム」「塩素で生じる=トリハロメタン」と対で覚えると混同しません。
下水道の普及率は[R2]80.1%。処理法は多くは好気性菌を利用した活性汚泥法を採用します。水質指標は増減の向きが最頻出です。
| 指標 | 正式名称 | 汚れているときの値 |
|---|---|---|
| DO | 溶存酸素 | 水が汚れているほどDO値は小さい |
| BOD | 生物化学的酸素要求量 | 水が汚れているほどBOD値は大きい |
| COD | 化学的酸素要求量 | 水が汚れているほどCOD値は大きい |
下水道は大きく3つの種類に分けられ、管理者(市町村か都道府県か)が国試の定番です。
| 種類 | 内容・対象 | 管理者(原則) |
|---|---|---|
| ① 公共下水道 | 市街地の下水を集め、処理する。汚水(家庭の排水や工場排水)を処理場まで運びきれいにして自然に戻す。対象は主に市街地や人口が集中している地域。最も普及している下水道 | 市町村 |
| ② 流域下水道 | 複数の市町村にまたがる広い区域の下水を集め、処理する。対象は2つ以上の市町村にまたがる広域的な区域。大きな処理場でまとめて処理し効率的・経済的 | 都道府県 |
| ③ 都市下水路 | 市街地において専ら雨水を集めて速やかに排除する。河川や海へ直接放流するため処理は行わない | 市町村 |
数値と対応関係を一覧で確認しましょう。