閉鎖神経と大腿神経はどちらも腰神経叢(L2〜L4)由来で、支配する筋が試験で混同されやすいテーマです。閉鎖神経=内転筋群、大腿神経=大腿前面の筋という対比で整理すると、国試で確実に得点できます。
| 閉鎖神経の由来 | 腰神経叢(L2〜L4) |
|---|---|
| 閉鎖神経の支配 | 大腿内側の内転筋群(長内転筋・短内転筋・大内転筋の一部・薄筋・外閉鎖筋など)。脚を内側へ寄せる |
| 大腿神経の由来 | 腰神経叢(L2〜L4) |
| 大腿神経の支配 | 大腿前面の筋(大腿四頭筋・縫工筋・腸骨筋など)。股関節の屈曲・膝関節の伸展 |
| 境界的な筋 | 恥骨筋は閉鎖神経・大腿神経の両方と関係する |
閉鎖神経は大腿内側の内転筋群を支配します。代表は長内転筋・短内転筋・大内転筋の一部で、薄筋や外閉鎖筋も支配します。脚を内側へ寄せる動きを担い、歩行や立位で重要です。
大腿神経は大腿前面の筋を支配します。代表は大腿四頭筋(大腿直筋・外側広筋・中間広筋・内側広筋)で、縫工筋や腸骨筋も含まれます。股関節の屈曲や膝関節の伸展を担います。
恥骨筋は閉鎖神経と大腿神経の両方に関係する境界的な筋です。閉鎖神経は股関節の内転、大腿神経は股関節の屈曲に関わります。腸骨筋は大腿神経支配、大腰筋は腰神経叢の直接枝に支配される点も区別しましょう。
閉鎖神経麻痺では脚を内側へ寄せる内転がしにくくなります。大腿神経麻痺では膝を伸ばしにくくなり、膝折れや階段の昇降困難が生じます。
閉鎖神経=内転筋、大腿神経=前面の屈曲・伸展筋とセットで覚えるのがコツです。どちらもL2〜L4由来である点も忘れずに押さえましょう。