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労働衛生(産業保健)の法律・職業病・国試ポイントこうしゅうえいせい(ろうどうえいせい)

労働衛生(産業保健)とは、働く人の健康を守り、安全で快適に働ける職場をつくることを目的とした活動です。労働衛生・産業衛生・職業保健はほぼ同じ意味で使われ、なかでも「予防」が最も重要とされます。国試では労働安全衛生法(1972年)・労災保険法(1947年)という法律名と年号、そして酸素18%未満・騒音85dB以上・月45時間/月80時間といった数値がそのまま問われます。

公衆衛生(労働衛生)|公衆衛生(労働衛生) 1
読み方ろうどうえいせい(さんぎょうほけん)
定義働く人の健康を守り、安全で快適に働ける職場をつくることを目的とした活動
同義語労働衛生・産業衛生・職業保健はほぼ同じ意味
根拠法労働安全衛生法(1972年)/労災保険法(1947年)
監督機関労働局(厚生労働省の地方機関)・労働基準監督署
3つの目的働く人の健康を守る/労働災害・職業病を予防する/安全で快適な職場環境をつくる
最重要の考え方「予防」が最も重要(起こる前に防ぐ)
頻出数値酸素濃度18%未満=酸素欠乏/騒音85dB以上=騒音性難聴/時間外月45時間超・過労死ライン月80時間超/CO2濃度の例800ppm/VDTは1時間以内ごとに休憩・休憩10分
国試での狙われ方法律名と制定年、監督機関の役割、労働環境4要因の分類、職業病の原因物質と症状、数値基準

労働衛生行政 ― 覚える法律と監督機関

国が法律をつくり、監督・指導を行うしくみが労働衛生行政です。法律は2つ、監督機関は2つを対で覚えます。

法律でルールを決め、監督機関がチェックすることで、働く人の安全と健康が守られます。

区分名称内容
法律労働安全衛生法(1972年)労働者の安全と健康を守ることを目的とした法律
法律労災保険法(1947年)仕事中や通勤中のけが・病気・死亡などに対し労働者やその家族を補償
監督機関労働局厚生労働省の地方機関。労働条件の確保、労働災害の防止、労働者の健康づくりなどを総合的に行う
監督機関労働基準監督署労働基準法や労働安全衛生法などが守られているかを監督・指導し、違反があれば是正を求める
労働衛生行政:覚える法律2つと監督機関2つ
労働衛生行政:覚える法律2つと監督機関2つ

労働環境の4要因と作業環境管理・VDT作業

労働環境は物理的・化学的・生物的・社会的の4要因に分類されます。分類問題が頻出なので、どの要因にどれが入るかを正確に押さえます。

要因具体例
① 物理的要因温度・湿度・騒音・振動・放射線・紫外線
② 化学的要因粉じん・ガス・有機溶剤・金属
③ 生物的要因細菌・ウイルス
④ 社会的要因人間関係・労働時間・就業規則・給与
労働環境の4分類と作業環境管理・VDT作業
労働環境の4分類と作業環境管理・VDT作業

労働災害 ― 事故の型・多い業種・対策

労働災害とは、仕事中に起こる事故やけが、病気のことです。命や健康を守るために、原因を知り対策を行います。

「安全第一」はすべての仕事の基本。危険を予測し、みんなで安全な職場をつくることが求められます。

労働災害の型・発生しやすい業種・4つの対策
労働災害の型・発生しやすい業種・4つの対策

業務上疾病(職業病)① じん肺・一酸化炭素中毒・酸素欠乏症

業務上疾病(職業病)とは、仕事が原因で長い時間をかけて起こる病気です。原因物質と症状の組み合わせが国試の定番です。

疾患原因キーワード
じん肺粉じん吸入石綿(アスベスト)・線維化
一酸化炭素中毒不完全燃焼ヘモグロビンと強く結合→酸素不足
酸素欠乏症酸素濃度18%未満の環境マンホール・タンク・ピット・トンネル
じん肺・一酸化炭素中毒・酸素欠乏症
じん肺・一酸化炭素中毒・酸素欠乏症

業務上疾病(職業病)② 有機溶剤・金属・熱中症・減圧症・騒音性難聴・放射線障害

化学物質と物理的要因による職業病もまとめて整理します。85dB・放射線の急性/晩発は特に頻出です。

減圧症・騒音性難聴・放射線障害
減圧症・騒音性難聴・放射線障害

腰痛・VDT作業・過重労働とメンタルヘルス、そして対策

腰痛の原因は重量物運搬と不良姿勢。予防は正しい持ち上げ方、腰部保護具の着用、ストレッチ・体操、作業環境の改善です。VDT作業は目の疲れ・肩こり・腰痛が主症状で、1時間以内ごとの休憩が基本。

過重労働・ストレス・メンタルヘルスの覚える数字は次の2つです。

起こる病気は、うつ病・自殺・脳卒中・心疾患。対策は相談できる環境づくり、適切な労働時間の管理、休息・リフレッシュの確保、セルフケアの意識を持つこと。

業務上疾病の対策は、①作業環境改善 ②有害物質を減らす(暴露を最小限に) ③作業時間管理 ④保護具着用 ⑤健康診断 ⑥早期発見・早期治療 ⑦ストレスチェック の7本柱。原因を取り除くことが基本、予防がいちばんの対策です。

項目数値・内容
時間外労働の目安月45時間超
過労死ラインの目安月80時間超
過重労働で起こる病気うつ病・自殺・脳卒中・心疾患
VDT作業の休憩1時間以内ごとに休憩(小休止・休憩10分)
対策7本柱作業環境改善/有害物質を減らす/作業時間管理/保護具着用/健康診断/早期発見・早期治療/ストレスチェック
腰痛・VDT作業・過重労働とメンタルヘルスの覚える数字
腰痛・VDT作業・過重労働とメンタルヘルスの覚える数字
国試ポイント
① 労働安全衛生法=1972年、労災保険法=1947年。年号と法律名の組み合わせが頻出。労災保険法は通勤中も対象。
② 監督機関は労働局(厚生労働省の地方機関)と労働基準監督署。是正を求めるのは労働基準監督署。
③ 労働環境の4要因=物理的・化学的・生物的・社会的。放射線・紫外線は物理的要因、粉じん・有機溶剤・金属は化学的要因。
④ 酸素欠乏症は酸素濃度18%未満、騒音性難聴は85dB以上。数値の入れ替えに注意。
⑤ じん肺の代表は石綿(アスベスト)、一酸化炭素はヘモグロビンと強く結合して酸素不足を起こす。
⑥ 時間外労働の目安は月45時間超、過労死ラインは月80時間超。45と80を逆にしない。
・ 放射線障害は急性障害(吐き気・嘔吐・脱毛・倦怠感)と晩発障害(白血病・がん・遺伝的影響)を区別する。
・ 労働衛生・産業衛生・職業保健はほぼ同義。最も重要な考え方は「予防」。
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