陰陽論は、すべてのものを「2つの性質」で捉える東洋医学のコア概念です。このページでは、自然界における陰陽の分類、人体への適用(陰=血・津液・臓、陽=気・機能・腑)、対立・依存・消長・転化という4つのダイナミックな関係性、そして国試で超頻出の「陰虚=虚熱」「陽虚=寒」という異常パターンまで、哲学から臨床・国試対策まで一気に整理します。
| 読み方 | いんよう |
|---|---|
| 分類 | 東洋医学の基礎理論(陰陽論) |
| 陰の性質 | 静・冷・内・夜・下 |
| 陽の性質 | 動・熱・外・昼・上 |
| 人体での陰 | 血・津液・臓 |
| 人体での陽 | 気・機能・腑 |
| 4つの関係性 | 対立・依存・消長・転化 |
| 異常パターン | 陰盛・陽盛・陰虚・陽虚 |
東洋医学の根底には、宇宙のあらゆるものを相反する2つのエネルギー(陰と陽)に分類する考え方があります。陰陽論の学習は「①自然界の法則 → ②人体への適用 → ③異常と臨床実践」という3ステップで進めると理解しやすくなります。
| 陰 | 陽 |
|---|---|
| 静 | 動 |
| 冷 | 熱 |
| 内 | 外 |
| 夜 | 昼 |
| 下 | 上 |
自然界のルールは、そのまま人間の身体(物質と機能)にも適用されます。形のある物質・栄養は陰、目に見えない働き・エネルギーは陽に分類されます。
| 陰に属するもの | 陽に属するもの |
|---|---|
| 血 | 気 |
| 津液 | 機能 |
| 臓 | 腑 |
陰と陽は固定されたものではなく、常に影響を与え合いながらバランスを保っています。国試では以下の4つの関係性が問われます。
| 関係性 | 内容 |
|---|---|
| 対立 | 陰と陽は反対の性質を持つ |
| 依存 | どちらかだけでは成り立たない |
| 消長 | 一方が増えれば、もう一方が減る |
| 転化 | 一定条件で性質が逆転する |
陰陽のバランスが崩れると、「盛(実)」か「虚」か × 「陰」か「陽」かで4つの異常パターンに分類されます。特に陰虚は、陰が不足することで相対的に「陽(熱)」が勝る状態となり、熱っぽさ・ほてりが現れます。
| 異常パターン | 主な状態・症状 |
|---|---|
| 陰盛 | 冷え強い |
| 陽盛 | 熱症状強い |
| 陰虚 | 熱っぽい・ほてり(相対的に陽=熱が勝る虚熱の状態) |
| 陽虚 | 冷え・だるい(寒) |
理論をベースにしながらも、実際の患者の身体はより複雑です。臨床メモとして、冷え=「陽虚」だけではない点に注意しましょう。