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大菱形筋の起始・停止・作用・支配神経だいりょうけいきん / Rhomboid major

大菱形筋は肩甲骨の内側にある背中の筋肉で、肩甲骨と脊柱の間、僧帽筋の深層に位置します。第2〜第5胸椎から肩甲骨内側縁へ走り、肩甲骨を内側に引き寄せて安定させる重要筋で国試でも問われます。

肩甲骨と脊柱の間、僧帽筋の深層にある大菱形筋を示した背面の骨格図
読み方だいりょうけいきん
起始第2〜第5胸椎(T2〜T5)の棘突起付近
停止肩甲骨の内側縁
作用肩甲骨の内転(背骨側へ寄せる)下方回旋・胸郭への安定化

大菱形筋はどこにある筋肉か

大菱形筋は肩甲骨と脊柱の間にある上背部の筋で、僧帽筋の深層に位置し、小菱形筋の下方にあります。肩甲骨を内側に引き寄せて安定させる重要な役割を担います。

肩甲骨と脊柱の間、僧帽筋の下に位置する大菱形筋を示した図
肩甲骨の内側にある大菱形筋

起始と停止

第2〜第5胸椎の棘突起付近から起こり、肩甲骨の内側縁へ付着します。背骨と肩甲骨をつなぐ走行で、T2〜T5から肩甲骨へ向かう位置関係を覚えましょう。

胸椎T2〜T5から肩甲骨内側縁へ斜めに走る大菱形筋の図
T2〜T5付近から肩甲骨内側縁へ走る

作用(内転・下方回旋・安定化)

主な作用は肩甲骨を内側(背骨側)へ寄せることで、胸を張る動きや肩甲骨を寄せる動作で活躍します。下方回旋にも関与し、中部僧帽筋や小菱形筋と協力します。

左右の大菱形筋が肩甲骨を内側へ引き寄せる様子を矢印で示した図
肩甲骨を背骨側へ引き寄せる働き

肩甲骨の安定と土台づくり

大菱形筋は肩甲骨が外へ流れすぎたり胸郭から浮いたりしないよう胸郭に安定させます。肩甲骨が安定すると腕の動きもスムーズになり、上肢運動の土台となります。

大菱形筋が肩甲骨を胸郭に安定させ腕の土台をつくる様子を示した図
肩甲骨をしっかり支える大菱形筋

姿勢保持と国試ポイント

大菱形筋は姿勢保持に関係し、猫背・巻き肩では働きにくくなります。機能低下すると肩甲骨が外へ流れやすくなり不安定となり、肩こりや背中の張りとも関係します。

大菱形筋が働く安定した肩甲骨と、機能低下で外側へ流れて不安定になる状態を比較した図
本来の安定位置から機能低下で不安定になる流れ
国試ポイント
① T2〜T5棘突起から肩甲骨内側縁へ走る僧帽筋深層の筋
② 作用は肩甲骨の内転・下方回旋・胸郭への安定化
③ 小菱形筋とセットで、上=小・下=大として覚える
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