三角筋は肩の表面をおおう大きな筋肉で、肩の丸みをつくる代表的な筋肉です。前部・中部・後部の3つの部位に分かれ、腕を横に挙げる外転の主動作筋として働きます。国家試験では起始・停止・作用・支配神経(腋窩神経)が頻出。ここでは図解で一気に整理します。
| 読み方 | さんかくきん(Deltoid) |
|---|---|
| 起始 | 前部=鎖骨外側1/3/中部=肩峰/後部=肩甲棘 |
| 停止 | 上腕骨三角筋粗面 |
| 作用 | 肩関節の外転(主動作筋)/前部:屈曲・内旋・水平内転/後部:伸展・外旋・水平外転 |
| 支配神経 | 腋窩神経(C5・C6) |
| 部位 | 前部線維・中部線維・後部線維 |
三角筋は肩関節を前・横・後ろから包み込むように付着し、肩の丸み(肩幅)をつくります。前部・中部・後部の3つの部位に分かれ、それぞれ働く方向が異なるのが特徴です。肩の動きを支える中心的な筋肉で、解剖・運動・臨床のどの分野でも欠かせません。
三角筋は3つの部位で起始がそれぞれ異なり、停止は1か所に集まります。
三角筋全体でみると、腕を体の横に持ち上げる外転の主役です。外転の最初(およそ0〜30度)は棘上筋が助け、その後に三角筋が大きく働きます。前部線維は屈曲・内旋・水平内転、後部線維は伸展・外旋・水平外転に関わります。
三角筋は腋窩神経に支配されています。腋窩神経は肩関節の近くを走るため、肩関節脱臼や上腕骨外科頸骨折で障害されやすく、損傷すると三角筋の筋力低下や筋萎縮(肩の丸みが消える)が起こることがあります。
三角筋は棘上筋をはじめとする回旋筋腱板(インナーマッスル)と協力して働きます。三角筋が腕を挙げ(挙上)、腱板が上腕骨頭を関節窩に引きつけて安定させる(安定化)ことで、肩をスムーズに動かせます。